『 The friendship or love ¿? 』
「 さ , 皐月 … ! ちょっと休憩時間お話聞いてもらってもいい ? 」
正午を告げる鐘がなった頃 ,
約束の場所にはほんのり頬染めた親友が立っていた .
私は知っている . 彼女のこの顔を .
おおむね彼女は情を寄せているのだろう .
事情を察した私は彼女に座るよう促す .
「 … それで , 話って ? 」
そう問うと気恥ずかしそうに口を開けた .
「 あのね … 実はね … 」
「 気になる人が出来たのッ ! 」
「 あら , そうなのねっ !( ✨ 」
想定内の告白に私は安堵の息を漏らす .
… ここ迄はよかったのだ .
恋愛に良い思い出のない彼女が再び挑戦しようと奮闘しているのだから .
誰がどう見ても微笑ましく , 応援したくなるだろう .
けど , 私は躊躇してしまった .
… 何故なら
「 うんっ ! 」
「 あ , 皐月にだけ内緒で云っちゃうんだけど , 相手はねっ ! 」
「 佐々木くんなの ! ! 」
「 え … 」
相手が , 私の好きな人だったのだから .
勘違いであってほしかった .
ただの聞き間違いであってほしかった .
けど , 現実はそう甘くはなかった .
どうにか気を紛らわせようと頭を高速回転させて話題を降る .
「 ど , どんなところが好きなの , ? 」
「 んえっ , ええっとね … 」
「 誰にも優しくて , 文武両道で … あと , 面白いところ , かな ! 」
「 … そっかぁ 」
嗚呼 , どう足掻いても事実は変わることはないらしい .
運命は , 神は , 如何しようもないくらいに意地悪だ .
幸せは一つしか選べない .
どちらを犠牲にしなくてはならない .
あ-あ ,
逃げ出しちゃいたいな 笑
コメント
19件
儚いよぉぉぉぉ(இдஇ; ) めっちゃ最高👍👍
女の子辛い…😿 とわちゃんの作品ほんとにひきこまれるし神すぎる✨️
ど っ ち も 選 べ な い よ ね . 儚 く て 透 明 感 の あ る と わ の 小 説 す き 😽 💖 佐 々 木 く ん モ テ て う ら や ま し い