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-—-溢れる好意—–
他の隊士と喋っていたら、無一郎と鉢合わせしてしまった!
無一郎はそれに嫉妬してしまう…
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🌸 (冗談で言ったつもりが…当たってしまった。)
ギュ
無一郎は🌸の片手を取った。
🌸 「わ、何…?」
一気に🌸の鼓動が速くなる。
無一郎 「…帰るんでしょ?僕が屋敷まで送っていく。」
🌸 「え、門まででいいよ!忙しいでしょ?」
無一郎 「…それはそう。だけど、忙しくないことにする。」
🌸 「………(そんなのアリ!?) 」
無一郎 「…いやなの?」
無一郎は🌸の手を強く握る。
🌸 「…嫌じゃ、ない。」
顔を逸らしながら、🌸は言った。
無一郎 「良かった。じゃ、行こ。」
にやっと微笑むと、握っていた手を離し、無一郎はゆっくり歩いていく。
🌸 (うう…何か凄いドキドキする…!)
時透邸を出た🌸達は、砂利の道を横並びになって歩く。
空はすっかりオレンジ色に染まり、カラスの鳴く声が聞こえる。
🌸 「ホントに嫉妬してたんだね。驚いたよー。」
無一郎 「…うん。何か嫌だった。」
淡々と返し、余裕を見せる無一郎。
🌸 「もし私が、
もっと隊士と話してたらどうするつもりだったの…?」
この状況を少し面白いと思った🌸は、質問してみる。
無一郎は少し考えてから、こう言う。
無一郎 「…切る。」
🌸 「切る…こわ」
無一郎 「何でか分からないけど…
君が楽しそうに隊士と話してたら、モヤモヤする。」
寂しそうな声で無一郎はそう言う。
🌸 (時透君…もしかして、私のこと……)
無一郎 「…変なこと言ってごめん。行こう」
🌸 「時透君…あのねっ!」
声に反応し、先に進んでいた無一郎が立ち止まる。
🌸 「私も…時透君と同じような気持ちだよ!多分。」
無一郎 「……………」
🌸 (ああ!!時透君黙っちゃったよ…!!
どうしよう、恥ずかしいー!! )
再び顔が真っ赤になる🌸。
🌸 「ご、ごめん!忘れt」
無一郎 「それ、ほんと…?」
🌸 「う…うん。」
無一郎 「ふーん…ちょっと嬉しいかも。」
🌸 (へっ!?今、嬉しいって言ったの??それってーー)
🌸は思わず下を向いてしまう。
無一郎 「あ、表札…家着いたよー。」
🌸 「あぁ….本当。気づかなかった。」
無一郎 「じゃ、またね。今日はありがとう♪」
無一郎は笑顔でそう言って、屋敷へ帰っていった…
→ちなみに、隊士達はこのあと稽古が更にきつくなった。
お知らせ!
チャットノベルにて、時透無一郎君と夢主ちゃんの
新しいコメディストーリーを公開しました~!
タイトルは、「もしも、時透兄弟の幼なじみになったら?」。
読んでくれたら跳び跳ねて喜びます。