テラーノベル
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咲月のアパートに向かう2人
咲月:ねぇ,壮ちゃん
壮:何?
咲月:いつから気付いてたの?私の異変に
壮:前に本屋で俺ら会ったじゃん?
咲月:うん
壮:あの時だよ。上段の本取ろうとするだけで周りめっちゃキョロキョロしてたから。違和感しかなかった
咲月:そうだったんだ…
咲月:壮ちゃんって本当に鋭い
壮:別に鋭くねぇよ笑
壮は思わず笑う
咲月:でも壮ちゃん…その優しさも昔から全然変わらないよね
壮:そうか?
咲月:うん。私って今も泣き虫じゃん?
壮:そこは昔のまんま
咲月:泣いていた私にいつも寄り添ってくれたのは壮ちゃんだったよね…嬉しかった
咲月はそう言って空を見上げる
壮:あの時の俺は…昔から困ってる人を見たら助けたくなる子だったんだよ。親にも言われてきた事だったし
咲月:その優しさで救われた人…何人もいると思うよ?
壮:だと良いけどな笑
すると…
利久:おい
咲月:っ…!利久くん…
壮:(出たよ…)
2人の前に利久が現れる
利久:おい咲月。遅いから外で待っててやったのに何で男といるんだよ?
咲月:ち…違うよ!たまたま一緒の方向だから帰ってただけで…別に壮ちゃんとは…
利久:黙れ
利久の声は低く鋭かった
壮:あの…
利久:あ?
壮:その傷どうしたんですか…?
壮の声は震えていた
利久:部外者が余計な口挟んでくんな。お前の女でもない癖に…
壮:…
利久:ほら,来い!
利久は咲月の腕を強引に引っ張る
咲月:痛い!利久くん…辞めて…!
利久:うるせぇ!今日という今日は絶対に許さねぇぞ!
そのまま引きずられるようにエントランスの中に消えていった
壮:…💦
壮はしばらくエントランスの前で呆然としていたが,すぐに我に返る
壮:(ヤバい…このままじゃさっちゃんが危ない…!どうしよう…?)
1人格闘する壮
壮:(迷ってる暇はない…)
壮:俺がさっちゃんを助けなきゃ…!
壮はエントランスへ駆け出した
コメント
5件
第4話、読み終えました。壮くんが咲月さんの異変に気づいたきっかけが「本屋で上段の本を取ろうとするだけでキョロキョロしてた」っていう描写、すごくリアルで印象に残りました。普段のちょっとした仕草にこそ本音が出るんですよね。そこから利久くんが現れての緊迫した展開…壮くんが震えながら「その傷どうしたんですか」と聞くシーン、胸が締め付けられました。助けに行くと決意した彼の背中を、しっかり見届けたいです。