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家に着くと、すでにキッチンには
いい匂いが漂っていた。
「……え、ラーメン?」
「おう、お前の好きなやつ。
あと、トマトも切っといた」
テーブルには、
MORRIE特製のラーメンと、
冷えたトマトのスライスが並んでいた。
SHOOTは一瞬驚いたような顔をして、
それから少しだけ笑った。
「……もしかして、俺が疲れてるから?」
「当たり前だろ。
俺の弟がヘロヘロなのに、
放っとくわけねぇじゃん」
MORRIEは当然のように言い放ち、
ラーメンのどんぶりを差し出す。
「ほら、食え。
お前が好きな味にしといたから」
SHOOTは箸を持ち、一口すすって
――すぐに目を見開く。
「……うまっ」
「そりゃそうだろ。
兄ちゃんの手作りナメんな」
疲れていたせいか、
食べ始めると止まらなくなり、
あっという間に完食。
トマトも一つ残らず食べ終えた。
MORRIEは満足げに頷く。
「よし、合格」
「何が?」
「お前がちゃんと食えたらOKってこと」
SHOOTは少しだけ笑って、
MORRIEの方をじっと見た。
「……ありがと」
「おう。ほら、次は風呂入って寝ろ」
「なんか、ひでが親みたいになってない?」
「は?兄ちゃんだから当然だろ」
「兄ちゃんっていうか、
過保護な親じゃん……」
SHOOTはそう言いつつも、
どこか安心したような顔をしていた。