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ドリーム視点
空が死んだ
ナイトメアと戦ってたんだけど、圧倒的な力の差に僕の体はすでにボロボロだった。その時、ナイトメアの触手が近づいてきていた。
(嗚呼…僕ここで死ぬんだなぁ…)
そんな事をぼんやりと考えていた。心残りがあるとするなら、兄を救えなかった事と、せめて彼の顔をもう一度見ておきたいと思った。
諦めかけて目を閉じた。その時、鈍く、何かが何かに突き刺さった音がした。しかし痛みは感じない。不思議がって目を開けると、
目の前には触手に刺された空がいた。
ドリーム「…え?」
空「うっ…」
ナイトメアの触手が抜かれて、空は倒れそうになった。咄嗟のところで支えたが、もう既に塵になり始めていた。
ドリーム「空…!嫌だ…死なないでよ…!」
空「…ご、めん…あ、りが…と…」
完全に塵になって、カランと音を立て、ハートのロケットが地面に落ちた。
ナイトメアは狂ったような笑い声をあげていた。
ナイトメア「ハハハハハハハハハハ‼︎ここまでのネガティブは今まで感じた事がないぞ‼︎そりゃあそうだよなぁ?恋人が目の前で、しかも自分のせいで死ぬんだからなぁ?
お前は結局、誰も守れてないし助けられてもない。全く惨めな奴だ!
ハハ、気が変わった。お前は生かしておいてやる。精々俺にたっぷりの絶望を味合わせてくれよな、兄弟」
最後にケタケタと笑って、彼は消えていった。
僕はただただ、泣くことしかできなかった。
ナイトメアの言う通り、僕は結局、誰も守れてないし助けられてもいない、ただのダメな守護者だ。
そして、虚無に向かって、謝り続ける事しかできなかった。こんなの、見殺しにしたのと同じだ
ごめんなさい、ごめんなさい………