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要side
あれから3週間
色々と決まって曲ももらってレッスンもして。あと一週間でデビューなんだけど…
最近おかしい。レッスン中歌って、踊ってるのは私なのに私じゃないみたい。なにも意識的にできないし、でもいつの間にかできてる。先生に上手かったとか言われてもなんのことか分からないし、なんなら通していたことを忘れることだってある。
なぜかなんて分からない。けど、普通に自主練をしていた時の何十倍も疲れるから少し迷惑なところもある。
「…」
レッスン室で一人、練習した時の動画を見ながら考え込んでいる。この時間がどれほど続いただろうか。窓の外を見ると外は真っ暗。窓から漏れ出る光とふんわりと見える街灯の光が夜の街中で一際輝く
「なにやってるん?」
「んわっ⁈」
反射で後ろを見るとオレンジ色の髪が目に入る。至近距離に顔があるもんだから思わず少し体を後ろにそらす
「 あぁ…うるみやか」
一瞬誰かわからなかった…。ほっとしてうるみやと目を合わせる。そんな私見て彼女は大爆笑
「そんな驚かんくてもええやろww」
ストンと私の横に座る
「で、なにやっとるん?」
「んー練習の動画みてるだけ」
なんだかんだで一対一で話すのは初めてでどう受け答えすれば良いか分からない。しゃるろと似たようなテンションだからかろうじて話すことはできてるけど少し不安。
「…それだけなん?」
鋭い質問が入ってくる。うるみやの「まだあるやろ?」とでも語るような芯のある目。嘘でもない。
うるみやに分かるように言ったつもりはない。嘘は昔から得意だし、そんな出会ってそんなに期間も経ってない人なら尚更分かるわかるわけがない
アルケー以外。
「…アルケーの入れ知恵入ってるでしょ」
「あ、バレたw?」
無邪気にいたずらっ子のように笑う。嘘じゃない笑顔
…なるほど。しゃるろにしかわからないわけだ。 満面の笑みに纏う空気がしゃるろとまんま一緒。自分のことを限界まで知り尽くしたしゃるろだし、うるみやの笑顔がちょっとでも歪んだら違和感も覚えるでしょ
腑に落ちたがまあ1番の問題は解決してない
「そんな人に相談してどうこうなる話じゃないよ?」
じっと彼女の目を見つめる
「ええんよ聞かしてや」
…本当に聞きたいんだ。優しいやつ
「…その前に聞かせて。アルケーはなんで来ないの?」
「あぁ見えていいとこの娘さんやから」
蘇る大嫌いな記憶。アルケーたら同じなんだね
聞かない方がよかったかなw?
「わかった。話すよ」
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
話すことないですね!!
それでは!また次回!