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んんん⋯もどかしいな。
元貴「涼ちゃん、若井、 そろそろ練習終わりにしよっか」
元貴がそう言った。
正直、めっちゃ暑くて疲れてたからこのタイミングの休憩はありがたい。
滉斗「そうだね。 」
涼架「終わろっか。」
そう言って片付け始める僕たち。
涼架「よいしょっと」
元貴「あははっ!涼ちゃんおじいちゃんみたーい!」
滉斗「よいしょって…w」
涼架「え?なんでいじってくるの!キーボードって重いんだよ!」
元貴「はいはい、ごめんなさーい!」
もう…僕をいじって何が楽しいのやら。
今日もいつも通りいじられていつも通りのことを思った。
滉斗「じゃ、先帰ってるね! 」
元貴「おっけ!」
涼架「ばいばーい」
若井が居なくなって練習するための部屋には僕と元貴だけになった。
なんだろ、顔が暑いような…
元貴「涼ちゃん?大丈夫?」
涼架「え?あぁ、いや。大丈夫だよ!」
元貴「顔、赤いし…アイスでも買って帰るか!」
涼架「え!アイス!」
それはシンプルに嬉しい。
それに、元貴と2人きりで食べるアイスか…
って、何考えてるんだ、僕は。
僕と元貴は友達。メンバー。
ただそれだけの、関係。
元貴「涼ちゃん!」
涼架「あ、行こっか、」
元貴「うん!」
そう、ただそれだけの関係だから。
僕と元貴は近くのコンビニで好きなアイスを買った。
涼架「ん〜!あま〜い!」
元貴「あ、涼ちゃんお口にアイスついてるよ!」
涼架「え、どこどこ〜?」
元貴「ほらそこ!口の端の…あ〜!もっと右!右!」
涼架「あ、これか」
そう言って僕は口の端についてしまったアイスを舐めた。
涼架「ん、あま」
僕がそう呟くと、元貴は何故か照れたようにそっぽを向いてしまった。
どうしたんだろ、なんか変なこと言ったかな…
涼架「元貴?どした?」
元貴「ん?いや、大丈夫!」
そう言って笑う元貴の笑顔には、いつもよりどこか照れがあった。
元貴「ほら、早く食べないと!」
涼架「あぁ!そっか!」
そう言って頬張り始める元貴。
ハムスターみたいで可愛いな…
こんなに近くにいるのに、
こんなに元貴を想ってるのに…
どうして伝えられないのかな。
たったの2文字の、
「好き」って言葉を。