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『全く……このクソガキ…』
本人がいる場であんな悪口を入れるものはこいつだけだろう。
ある意味感心する。
もちろん悪い意味だが。
キ「( ー̀ н ー́ )フンッ!!」
自分が悪い癖に、拗ねているキャラ。
フ「ま、まぁまぁ」
それをなだめるフリスク。
サ「( ´︵` )ハァ…」
呆れた目で見るサンズ。
傍から見ればこの3人は家族だろう。
もちろんキャラは子供。
『変なことしてるんじゃねぇぞ(💢^ω^)』
まだムカついているが、それよりも早くこの機械の問題を解決しないといけない。
サ「でもこの機械は動かないぞ?……アイツしか直せない…」
『そんなのわかってる…でも試してみないとわからないだろ?』
サ「俺は何回も試したがな…失敗続きだ」
もう諦めたと言いたげな目でこっちを見る。
フ「それなんの機械なの?」
不思議そうな顔で機械を観察するフリスク。
『この機械は…タイムマシンだな。……簡単に言えば、あの変なモンスターを助けられるものって考えてくれ。』
キ「あの米みたいな奴?なんで助けるんだよ?」
米みたいな奴。
本人がいるところで悪口を言うのは失礼だと思うが、俺も思ったことがあるからなんも言えない。
『助けるのに理由はいらねぇだろ?あと米じゃなくてガスターな』
どうして助ける理由を求めたがるんだか…。
そんなのいちいち決めるなんてめんどくさいことはしない。
フ「ガスターさんを助けるためにこのタイムマシンを使うの?」
サ「あぁ…フリスク。お前さんガスターがいた部屋に入った時、チリかなんかあったか?」
チリ…。
今思えば、フリスクの服にはチリが所々についていたような気がする。
フ「うーん…あったような気がする…」
『あー読めたぞ。サンズ、お前が言いたいのはその塵がガスターの体だったものだって言いたいんだろ?』
その塵だけタイムマシンで時間を戻せば、ガスターの体が再生できると思ったのだろう。
だが、それにはやはりあの機械を元に戻さなければいけない。
サ「あぁそうだ。でも直せないとなるとな…。」
サンズがそう呟いた時、ノアがちらりと後ろを見る。
後ろには壁しかない。
だが、何かいるんだろう。
そう直感した。
ニヤリと笑うと、ノアは再びサンズを見て、
『ククッ…もしかしたら助けてくれるかもしれないな…直る可能性はあるぞ』
サ「???」
フ「僕も手伝うよ!」
キ「フリスクが言うなら…」
俺はまだ他にやることがあるため、機会の修復は「4人」に任せることにした。
『じゃ、頑張れよ!…4人とも』
サ「おう……4人?」
困惑したサンズを最後に、俺は研究室を出た。
研究室を出たノアは、アズゴアの城に行った。
アズゴ「〜〜♪」
鼻歌を歌いながら花たちに水をあげるアズゴア。
『お元気でしたか?』
アズゴアと最後に会ったのは研究員を辞めると伝えた時以来だろう。
アズゴアは突然話しかけられたせいかびっくりしてジョウロを落としてしまった。
アズゴ「や、やぁ…久しぶりだね。ノア君」
俺の口調が男っぽいからか、アズゴアは君づけをしてくる。
『ノア君って……まぁいいですけど。それより、6つのソウルをくれませんか?バリアを消すんです』
アズゴ「え?バリアを?で、でも…そのためにはあと1つ必要だよ?……まさか」
『さっき新しく落ちてきた人間がいたので、ソウルを奪ったんです。これで7つ揃いました』
申し訳ないが、嘘をつくことにした。
ただ、7つ揃ったことには間違いない。
俺のソウルも使えば、フリスクのソウルだけは失わずに済むだろう。
俺のソウルがどうなるのかは分からないが…。
アズゴ「だったら…分かった。バリアの前にもうあるから……使っていいよ。気をつけてね…」
『お心遣い感謝致します。』
ノアはアズゴアにそう言うと、ショトカでバリアの部屋に行った。
『さて…これか…』
一つ一つ丁寧に瓶に入れられたソウルたち。
そっと蓋を開け、取り出すとソウル達はノアの周りを飛び回った。
『元気なソウルたちだな笑笑……まだ小さい子供だってのに…hehe…』
少し悲しそうな顔をするノア。
『…よし!さっさとするか!』
ノアはそう言うと、フリスクとノアのソウルも取り出し、8つソウルを並べた。
ソウルたちはバリアの前をぐるぐると周り、そして……。
『うっ眩し…い……』
目を開けられないほどの光を発し、ノアは気を失った。
目を覚ますと、地上にいた。
周りにはモンスター達がおり、ノアの傍にはフリスク、キャラ、サンズ、パピルスがいた。
サ「!?目が覚めたか!」
フ「ノア!大丈夫?」
パ「姉ちゃん!!」
キ「( ー̀дー́ )チッ!なんで生きてんだ!」
サ「は?」
相変わらず騒がしいな…。
『大丈夫だ……まだ少し意識が朦朧とするが…なんとかな』
太陽が眩しく光り輝く。
そして、俺たちを照らす。
もう地上に出られない、叶わないと諦めてしまったはずなのに、俺たちは地上に出た。
それがとても嬉しかった。
『ククッ…眩しいなぁ笑太陽ってのはこんなにも…輝かしいものなんだな…』
サ「…そうだな」
俺たちはしばらく太陽を眺めた。
『…そういえば…フリスクにソウルは返したっけか?』
ソウルを出してから記憶が無いせいか、返したかどうかも分からない状態。
もし返してなかったら申し訳ない。
………。
だが、なぜか、
フ「ソウルはもう戻ってるよ!だからみんな僕のこと見えてるんだ!だけど…権限はまだ返してもらってないかな?」
権限。
RESETなどを使える力。
そう思ってしまう。
だが、それはダメな事だ。
『……あー、返すにはどうすればいいんだ?』
よそを見ながら言う。
フ「えっとねぇ……多分コマンドに「譲渡をする」っていうコマンドがあるはずなんだけど…」
開いてみると、新しく追加されたコマンドに譲渡するというコマンドがあるのが見えた。
だが、ノアは…
『…そんなコマンドないぞ?』
と言って嘘をついた。
フ「え?…おかしいなぁ。あれかな?もしかしたら、渡したばかりだから、まだないのかも!もし見つかったら言ったね!」
フリスクはそう言って笑う。
ただ普通に笑っているはずなのに、ノアには何故か怖いと感じてしまう。
『(なんで俺は嘘を……もしかして…)』
フリスクのソウルと、この力のせいでノアは好奇心を持ってしまった。
もちろん誰にでもあるが、他の人より強力な好奇心。
それのせいでノアは嘘をついてしまった。
ノアが知りたがっていること。
それは……もし、
というものだった。
プレイヤーと同じ目的。
ただそれが悪い事だと分かっているはずなのに、知りたくなってしまう。
フリスクではなく、ゲームのキャラクターがもし殺し回ったら……。
どうしたら…。
サ「…ノ……ア……ノア?」
サンズの声で我に戻った。
『あぁ…どうした?』
フ「ほら!あの機械直ったんだよ!なんか変なモンスターも手伝ってくれて……だからあれを起動しに行こう!」
地下の入口から呼びかけるフリスク達。
その後ろにあいつの姿が一瞬見えた気がした。
ガスターが言った言葉。
俺は…。
はいということで!
次回からEND分岐します!
最初は確かハッピーエンドだったっけ?
ハッピーエンドが終わったら次はバッドエンドです!
もうすぐ終わりか……。
マジでネタ考えないと(´;ω;`)
次回も見てね〜(*′ω′)b