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翌朝目を覚ますと、すでに猿たちはいなくなっていた。そして私の体も綺麗に清められ、服を着せられていた。しかしそれはいつもの服ではなく、白い布で作られた簡素なものだった。そして首には首輪のようなものが付けられていた。
「やあおはよう」
そう言って挨拶してきたのは受付のおじいさんだった。おじさんは食事を持って来ていた。
「さあ、これを食べて元気になってくれよ。あんたはこれから、毎月の祭りの主役なんだから」
そういうと彼は食事をテーブルの上に置いた。私はどうやら、猿のためにこの村に飼われることになったらしい……。そしておじさんは、そのまま出て行こうとした。
「ま、待って、なんでこんなことを……」
「ああ、あんたも、あの猿たちが普通じゃないことはよくわかっただろ? 最初、この村もあの猿たちに襲われたのさ。それから、猿神たちの神官だと名乗る男が来て、猿たちにイケニエを出せ、そうすれば襲われないと言ってきた。まあ最初は俺たちも猿と戦ったさ。けどな、村の猟師があの猿たちにむごたらしく殺されたのを見て、諦めたのさ。それから、イケニエは若い女じゃないといけないらしい。だが、こんな村にはなかなかちょうどいい女の子がいなくてね。そしたらまた猿神の神官とやらがやってきて、よそ者を利用すればいいと言ってきた。俺たちはそれに乗ることにしたのさ。まあ、安心しろ。あの猿たちのプレイはなかなか激しい。あんた一人じゃ体がもたないだろう。すぐに、また新しいイケニエを連れてきてやるからな」
そう言い残して、おじさんは出て行ってしまった。(第一部キャンプ編終わり)
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