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【🐶視点】
この前、知り合いに無理やり精神科に連れていかれた。
診断結果は鬱病。
しかも、だいぶ良くないらしい。
一応薬ももらった。
診断書も薬も床に放り投げて、毛布の中に潜る。
毎日くる凸さんのメッセージを見ると、こんなにも心配してくれているのに返事を返せない自分が嫌いになる。
歯を食いしばって、ぼろぼろと涙を流す。
スタンプ1つでも…送れたら…そう思って、スタンプの欄を開く。
『ニグくんの家行こうか?』
『体調が悪いなら看病しに行くよ…?』
震える指でなんとか
ありがとうと1つのスタンプを送ってみる。
嗚呼、また余計なことをしてないだろうか。
そう考えると不安になって、手が震えが止まらない。
凸さんの返信を待つ。
『よかった』
そう返信が来た。ゆっくりと文字を打って、やっと文章ができた。
『明後日、俺の家に来てください』
何度も確認した。目を瞑って送信する。
送ってしまった。もう後戻りできないという不安に押しつぶされそうになる。
きっと大丈夫だと自分に言い聞かせ続ける。