テラーノベル
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次の日の朝。
外はまだ薄暗くて、らっだぁはゆっくり目を開けた。
すると──
「……おっはよっ♡」
にやけ顔のなるせが、至近距離にいた。
「え……ちか……」
「もう、触っていいタイムだからっ」
そう言いながら、なるせは身勝手にも全身に、絡まるようにぎゅってしがみついてくる。
布団の中で隙間なんて許さないくらい寄って、らっだぁの顔に髪までこすりつける勢い。
「…っ昨日“触んな”って言ってたの、どこの誰ですか〜?」
「昨日は昨日だから!、 過去は振り返えるな!」
なるせはとんでもなく都合のいいことを笑顔で言い放つ。
「…俺もう、だいぶ我慢したし!、泣いたし。っ だから、今は、お触りタイムですっ !!」
そう叫んで、
らっだぁのほっぺに「ん〜まっ!」って音を立てながらキスをしたかと思えば、額にもキスをして、首にすりすりと、顔を押し付けてくる。
とにかく、めちゃくちゃ調子乗ってる。
「はいはい、なるせくんは甘えん坊なんですね。よしよし」
頭をわしゃわしゃされても、なるせはまったく離れない。
むしろ自分から胸にすっぽりもぐり込んでくる。
「やっぱ、俺にはこれがないとだめなんだわ。3日間とか、まじで無理すぎた…笑」
「そんなん、お前が勝手に禁止したんじゃん」
「それは…!、…勢いで言っちゃっただけみたいなとこあるし……っ。
ていうか!!らっちゃんが、全然動じないのが悪くね!!?」
ほっぺた膨らませてふてくされるその顔に、
らっだぁはふっと笑った。
「じゃあ、今度また“触んな”って言ったら─」
「もう二度と言わんし!!、別に!」
秒で遮ってきて、らっだぁは思わず吹き出した。
「…もう、俺から“お触り禁止”とかガチありえねぇ。精神とける。いやマジで。」
そのまま、なるせはちょっと赤い顔で、布団に潜りながらぼそっと呟いた。
「……でも…その…泣いたのは、わすれて」
「え? 忘れないけど。可愛かったし」
「わすれろってええっっっっ!!!」
そう叫びながら、布団をぐしゃぐしゃにして暴れる。
そんななるせをらっだぁは後ろから抱き寄せて、ゆっくりキスした。
「…触っていいタイム、延長」
「……っ、うん。
…… 俺も、まだいっぱい触ってほしい…」
「笑….え?、どこを触ってほしいって?♡」
「ちょっ…ばかお前!?….……アッ///♡」
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