テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
やばいノベル楽しすぎる!!
これからノベル投稿増えます!
出会いは、濡れた午後
夏の終わり、急な夕立がアスファルトを冷やした。
濡れた制服のまま走って帰ってきたこさめは、校門でずぶ濡れのなつを見つけた。
「なつくーん!」
こさめが駆け寄ると、なつは静かにこちらを振り向く。その顔には、いつもの無表情。
「……傘、忘れたのか?」
「ううん、わざと持ってこなかった。なつくんと濡れたかったから」
こさめは悪びれもせず言った。なつは一瞬だけ、口元をわずかに緩めた。
「バカかよ…」
そう呟いて、なつは自分の制服の裾でこさめの濡れた前髪をそっと拭いた。
「……風邪、ひくなよ」
他の誰にも見せないその手つきに、こさめの胸がきゅうっと鳴いた。
コメント
5件
うん、安定に尊い🫶 なつくんイケメンすぎな??? …写真とってもよろしいですk((殴