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ちーーず
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#pr
瑠衣くん
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『笑っている君が、一番心配だった。』
「いつも通り」
翌日
ガラガラッ。
ちぐさ「おはよー!」
けちゃ「ちぐー!おはよー!」
ぷりっつ「おはよ!」
まぜ太「おはよ。」
あっと「おはよう。」
あっきぃ「おはよ、ちぐちゃん。」
ちぐさはいつものように笑って、自分の席へ向かう。
ちぐさ「……。」
昨日の公園。
昨日の会話。
「昔……来たことある。」
それだけしか話していない。
なのに――
なんだか、みんなに昔の自分を見られたような気がしていた。
昼休み
6人で机を囲む。
けちゃ「ねぇ!今日放課後どうする?」
ぷりっつ「カラオケ行こうや!」
まぜ太「また?」
ぷりっつ「ええやん!」
あっと「俺はいいよ。」
あっきぃ「ちぐちゃんは?」
ちぐさ「俺も行く!」
けちゃ「やったぁ!」
ぷりっつ「決まりやな!」
みんなが盛り上がる。
ちぐさも笑う。
でも――
あっきぃは一瞬だけ、ちぐさを見る。
昨日のことを思い出していた。
けれど。
何も言わない。
放課後
6人でカラオケへ向かう。
けちゃ「最初僕ー!」
ぷりっつ「また!?」
けちゃ「いいじゃん!」
まぜ太「じゃあ俺、次。」
ぷりっつ「まぜち歌うん!?」
まぜ太「悪いかよ。」
あっと「楽しみだな。」
ちぐさ「俺も歌いたい!」
あっきぃ「じゃあ次ちぐちゃんね。」
ちぐさ「うん!」
カラオケ
けちゃが歌い終わる。
けちゃ「どうだった!?」
ぷりっつ「うるさかった。」
けちゃ「ひどい!」
ちぐさ「めっちゃよかったよ!」
けちゃ「ちぐぅ〜!」
まぜ太「抱きつくな。」
けちゃ「えー!」
みんなで笑う。
そのあと。
ちぐさがマイクを持つ。
ちぐさ「じゃあ俺!」
曲が始まる。
ちぐさは楽しそうに歌う。
5人も笑いながら聞いている。
曲が終わる。
けちゃ「ちぐ最高ー!」
ぷりっつ「上手いやん!」
あっと「よかったよ。」
まぜ太「うん。」
あっきぃ「……。」
あっきぃも笑う。
でも。
ちぐさの笑顔を見ながら、ふと思った。
――昨日、公園で見せた顔。
あのときのちぐさは。
今みたいに笑っていなかった。
帰り道
夕方。
6人で歩いている。
ぷりっつ「今日楽しかったな!」
けちゃ「また行こうね!」
ちぐさ「うん!」
みんなが話している中。
ちぐさが少しだけ後ろを見る。
昨日の公園が遠くに見えた。
ちぐさ(……昔のこと。)
ちぐさ(いつか……話せるのかな。)
そう思った瞬間。
あっきぃ「ちぐちゃん。」
ちぐさ「ん?」
あっきぃ「どうしたの?」
ちぐさ「……ううん。」
少し考えて。
ちぐさ「……いつか。」
あっきぃ「?」
ちぐさ「いつか話すね。」
あっきぃは少し驚いた。
でも。
すぐに笑う。
あっきぃ「うん。」
ちぐさ「……まだ、今じゃないけど。」
あっきぃ「分かってる。」
ちぐさは安心したように笑う。
ちぐさ「ありがとう。」
前を歩いていたけちゃが振り返る。
けちゃ「何話してるのー!?」
ちぐさ「なんでもない!」
けちゃ「えー!」
ぷりっつ「置いてくでー!」
ちぐさ「待ってー!」
ちぐさは走ってみんなのところへ向かう。
その背中を見ながら。
あっきぃは静かに思った。
あっきぃ(……いつか。)
あっきぃ(そのときは、ちゃんと聞くから。)
――第26話・終わり。
コメント
1件
おお、第26話……「いつも通り」か。タイトルがもうグッとくるね。 日常の何気ないやり取りの中に、ちぐさの内面の変化がじわじわ沁みてくる感じがすごく良かったわ。みんなでカラオケ行って騒いでるシーン、楽しそうでこっちまでほっこりしたんだけど、あっきぃだけがちょっと違う空気を察してるのが効いてる。 最後の「いつか話すね」「うん」のやり取り、めちゃくちゃ優しくて好き。無理に聞き出さずに待つって、信頼がないとできないよね。いい関係性だなあ。 ちぐさが「昔のこと」をどうやって仲間に話すのか、この先が気になりすぎるわ!