テラーノベル
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⚠︎これはある創作小説をもとに作った物語になります
🍍「記憶…喪失、、、?」
医者に告げられた
あまりにも衝撃的なその一言
『明日には..あなたは全ての記憶を失ってしまいます』
坦々と、そして重くそう伝えられた
いやいやいやいや、、
🍍「んだよ、、それ、、(笑)」
なんの冗談だ
ただの定期検診で、よく分からない総合病院に連れてこられたかと思ったら
んな訳わかんねぇこと言われるなんて、、
乾いた笑いしかもう出てこない
そんなファンタジーみたいなことがあってたまるかよ
現在、俺は20歳の大学生
20年間の全てが、なくなってしまうというのか
そんなの
そんなの、、
「、、たぇられなぃわ、、」
病院の外に出ると、心地よい風と太陽、そして桜が儚く散っていた
まだ何一つ受け入れられていない
医者からは、記憶がなくなった俺がまた病院で検査を受けるために、、と名刺をもらった
明日の朝にこれを見つけた俺が、ちゃんとこの病院に来るように…
…
あと数時間の俺の全ての記憶
20年間が、あと数時間で消える…
は、、いや、なにそれ、、(笑)
、、、
俺がやらなきゃいけないことって
一体、どんなことだろう
突然すぎて
頭の中が真っ白だ
だって俺はまだこんなにも元気だ
こんなにも、、、、
、、、
あぁ
でも、、やらないといけない
覚悟を決めないといけない
{ピンポーン}
何度か押したか分からないインターホンを押す
ごめん、、📢
📢「は〜い、、、、って、、お前かよ…」
不機嫌な声が、俺の頭上に降り注ぐ
🍍「、、、ごめんね、こんな夜遅くに」
📢「で?」
「要件はなに」
いつもよりも低い声
📢も忙しいんだから、そりゃ怒るよね、(笑)
🍍「…」
「好きだよ、📢」
📢「、、、は?(笑)なに、そんだけ?」
🍍「、、、」
「うん、(笑)ちょっとそこまで来てたから会いたくなった〜、、的な」
📢「あっそ、俺忙しいから。そーゆーのは”また今度”な」
バタンッ
嘘
嘘だよ
病院からここまで、すごく時間かけたんだよ
だからこんな夜遅くになっちゃったんだ
俺の大切な時間を、あなたにどうしても会いたかったから使ったんだよ
🍍「す”きって、、言って欲しかったから、、ポロポロ」
だから会いに来たんだよ
また今度、なんて俺にはないのに
ばーか
それから
手紙を書いた
未来の自分に、何枚も何枚も書いた
残りの時間全てを捧げるように
全部全部、📢のことについて書いた
1通目には
出会ったのは高校生の時だということ
3通目には
俺が📢に一目惚れをしたこと
5通目には
📢が俺に告白をしてきてくれたこと
10通目には
喧嘩した時のこと
30通目には
初めて📢に躰を許した日のこと
50通目には
📢と同じ大学に行きたくて必死に勉強したこと
📢がたくさん勉強を教えてくれたこと
そこまで書いて、スマホに手を伸ばす
無責任でごめん
弱くてごめん
こんな俺で、、貴方は幸せだった、、、?
『ごめん、別れよ』
ポタッ、、ポタ…
涙が画面に落ちる
未読魔の彼のことだ
気づくのなんて、いつになるんだろう
もしかしたら気づかないかもしれない
それでいい
それがいい
でも
万が一
万が一何か返信が返ってきたら、、?
…
ダメだよな
会いたくなってしまうから
そんな希望を潰すように、スマホの電源を落とした
80通目には
俺より年上の📢は社会人になって、最近冷たくなってしまったこと
それでも好きなこと
愛していること
きっと📢は今忙しくて余裕がないだけだから
99通目を書く頃には
もう自分の名前も思い出せない
なにも分からない
俺は、、、俺は…
伝えたいのに
こんなに貴方を愛していること
100通目
未来の自分へ、ちゃんと📢にもう一度恋をしてください
🍍「、、、、?」
なんだろ、この手紙
評判よかったら続き書きます
コメント
4件
ええ、、 続き見たいです!
うわぁぁ、、 📢にきも🍍ちゃんもどうなるんや、、、 続きすっごく気になります!!((
言葉にするの難しいけどすっごい好きです!