テラーノベル
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午後三時過ぎ_______
ザアザアと雨音が響く室内。
室内にも響く雨に負けじと、何かを打つ音が響く
物静かな空間にただひとり。ドイツが、
ひたすらに電子機器と睨み合いをしている。
🇩🇪 ……よし
真冬の影響で
すっかり冷え切った指先でEnter キーを押す
それは、ドイツにとってただの習慣でしかない。
仕事も終わり一息ついたドイツは
コンコン、と扉を軽く叩く音に気付く
🇩🇪 (…誰だろう)
ふと疑問を思い浮かべた所で、
聞き覚えのある声がドイツに届く。
ドイツさん。日本です。失礼しますね
優しく落ち着いた声で日本は扉をそっと開け
鮮やかな朱色の瞳で問いかける
🇯🇵 仕事はどこまで進みました?
🇩🇪 あぁ。丁度終わったところだ
静かに伸びをしながら2人は会話を弾ませる
2人が気付く頃には雨は止んでおり
窓に目を向けば、小さな雫がこちらを覗いていた
少しの沈黙が続き、何かを思い出したかのように
突然日本が述べる。
🇯🇵 あっ!そういえば、会議があるんでした
今からなら間に合います!!
今更すぎる知らせに驚きと焦りが募る。
ドイツの開ききった瞳に映ったのは、自身の手を
引く日本の姿があった。
同時刻_____
雨も止み、より静かさが強調された会議室で
しばらくの沈黙が続いていた。
数十秒も経たずに、アメリカが口を開く。
🇺🇸 ドイツと日本、遅くないか?
誰もが思ったであろう疑問に皆は応える
🇬🇧 あの2人が遅刻寸前…何と珍しい
社内で1番真面目な2人が?
何があってそうなった?
🇫🇷 何かあったのかな?
あの2人が遅刻寸前の理由を淡々と話し合う
それはまさに『会議』のようであった。
数分後
普通なら優しく開く扉も
今回ばかりはバン、と激しい音を立てて開いた
静かだった会議室に轟く轟音は
心配していた各国達を引かせる程驚かせていた
🇯🇵 遅れてすみませんッ!!!
🇩🇪 私等とした事が…すまない…
あまり運動をしない日本にとって
廊下を走るだけでも大運動。
手を引かれ共に走っていたドイツの耳元には
すぐそこにいる日本の息切れが聴こえていた
滅多にない機会に驚きながらもアメリカは
いつも通り、陽気な対応を施す。
🇺🇸 Hey‼︎ 2人にしては珍しいな!!
いつもと変わらないアメリカに呆れながらも
わずかな笑みを溢したイギリスが応える。
🇬🇧 いつもなら私達の方が遅れていますし
たまには良いのではないですか?、笑
一気に賑やかになった会議室を
まとめるようにフランスが口を開き始める
🇫🇷 この話はもう終わり!さ、会議しよ!
🇯🇵 それもそうですね。始めますか!!
いつもなら少し面倒に感じる会議は、
今のドイツにとっては楽しい時間に感じた。
🇩🇪 (本当に、皆と出会えて良かったな…)
賑やかさに満ちた会議室内。
この後、その室内が混沌と化すだなんて
各国達は思いもしなかったのだ。
こんにちは、リノクロです…!!
いつも見ていただいている皆さんはお気付きかもですが…
この小説の書き方を少し変えました…!!!
これからはこの書き方で書いていくのでよろしくお願いしますね…!!!
精読お疲れ様です♪
コメント
2件
書き方変わってるぅ!てか毎回思うんですよ神作品すぎません?!続気楽しみにしてます