テラーノベル
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👮「…」
🧣「なんか言ってくださいよ」
…なんかって、何…?
👮「っっっ!法定速度違反の取り締まりしたらチャリこいでる恋人だよ?!何言えばいいのさ!!!!!」
さっき、大幅に法定速度を超えたバイクが走っていると通報をうけ、取り締まりに向かった。呼び止めれば、電動でもない自転車にのった恋人の飯綱くんだった。チャリで、法定速度違反…?
👮「はぁ…とりあえず、免許証ある?」
🧣「…あんた正気か?」
👮「そりゃそうで…ごめん」
🧣「別に。俺が20回免許試験落ちてるのは事実ですしね」
ごめんて…そうだった。君、バイクも車も免許持ってないから、チャリで移動してるんだよね。本当に、ごめんね…
🧣「…めんきょ…」
👮「ほんと、ごめんね…」
🧣「いいですよ。事実なので。俺が持ってないの」
手厳しいなぁ…まあ、触れた僕も悪い。公私混同すべきじゃないのは分かっているが、飯綱くん相手だと境界線が曖昧になってくる。…飯綱くん、裏表激しすぎてどっちが素かわかんないんだよなぁ…
👮「…厳重注意、ということで」
🧣「…どんぐらい?」
👮「車追い越せるスピードだったらアウト」
🧣「ん」
まさか、法定速度も知らないなんて…そりゃ落ちるよ、飯綱くん…
🧣「どーも」
👮「…あのさぁ…」
爆速で移動する三輪車、というよくわからない通報にめまいがすれば、そこには三輪車とは思えない速度で走る飯綱くん。曰く、三輪車なら全力で漕いでも法定速度超えないと思ったらしい。がっつりオーバーしてるけどね
👮「…はぁ」
🧣「…すみません…」
流石に一日に2回目も恋人を法定速度違反でしょっぴくとか…しかも、チャリと三輪車…。三輪車で爆走してた飯綱くんを見た時の気持ち、わかる人なんていないだろう。なぜか、三輪車にのって真顔で見られるのだ。誰か、この光景を想像してみてくれ。恋人が、三輪車のって、真顔で見てくるとこ…
その後、飯綱くんに懇切丁寧に法定速度について、また法定速度がどのくらいのものなのかを4時間たっぷりといた
👮「やあ飯綱くん」
🧣「こんばんは、山崎さん」
法定速度違反なみの速度で走っていた飯綱くんを見つけて声をかけた。三輪車でだめなら走るしかないと考えたようだ。…君、何に乗っても多分法定速度違反で捕まると思うよ
👮「…ちょっと痛い目にあってみる…?」
警官が言うことじゃないですよ?という飯綱くんを俵担ぎで家まで連行した
🧣「…痛い目って、え?」
とりあえずベッドに下ろして馬乗りになってみる。メガネがないと案外童顔な飯綱くん。わりと好きだなとおもう
👮「考えたんだよ、僕も。多分飯綱くんに法定速度説明しても難しいよね?」
🧣「…そうっす、ね…」
👮「てなわけで、法定速度超えるたびに君が嫌うことしようかと思って 」
🧣「嫌うこと?」
👮「たとえば明くんとか、
🧣「ヒュッッッッ」
👮「うん。いい反応。まあ、今日だけで3回アウト取られてるわけだしね」
🧣「?…ああ、走ってたやつか」
👮「うん。…ねえ飯綱くん。自分に抱かれるってどんな気分なんだろうね?」
🧣「え?」
僕はドッペルゲンガーだ。一回見ればなれる。こうも毎日一緒にいる恋人だ。なれない理由がない
👮「といっても、これだけじゃ僕が変装しただけのエセ…だろ?」
🧣「え、」
👮「口調も、癖も、仕草も…いくら見てきたと思ってる?」
🧣「山崎さ、
👮「この期に及んで…か?」
🧣「…」
真似できない、理由もないだろう
👮「まあ、せいぜい頑張れよ。俺」
🧣「お前も仕事だろーが…」
後日、飯綱くん曰く最悪の気分だったそうだ。まあ、自分に抱かれているのだ。脳がバグるのだろう。ただ、一言も気持ち悪かったとは言わない飯綱くん。ちなみに、飯綱くんには速度計測器をプレゼントした
ははっっっ…プレイ考えて力尽きた…
コメント
3件
めちゃくちゃに最高でした!!案外このカプ良いですね~!!にしても!飯綱君の行動全部に笑いが溢れてしまいました!!本当に文章など作画など全部が全部最高過ぎました!!ほとんど私のリクエストをていうか私ばっか思いついたのをリクエストしてますね。アハハ(汗)。ですが、そのリクエストに答えてくださりありがとう御座います!!これからも、この作品を推させていただきます!!これからも頑張ってください!!