テラーノベル
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「進まない時刻」
2007年都内某所。
年号「平成」。
2025年都内某所。
年号「令和」
これはある夏の話。
進む未来と繰り返される夏休みに閉じ込められたとある街の話である。
蝉の声に山の木々が風に揺られる音が響くド田舎。
駄菓子屋のすぐ隣にある古びた自動販売機。
2007年平成。
「おばちゃん〜また来るわ〜」
「はいはい、またおいで」
他愛もない会話の響く小さな駄菓子屋。
そんな所が好きだった。
「…なぁ、弟」
「なに?お兄ちゃん」
「…最近ずっと暑いよな」
「なぁ〜、そろそろ紅葉が見たいわ」
「…だよね」
「…何そんな神妙な顔して」
「なぁ可笑しいよな。」
「俺たちずっと繰り返してねえか?」
「…は?」
「いやいや待ってや、冗談おもんないって…」
「やっぱおかしいって、、」
「俺たち、夏を繰り返してんの?」
「…だって宿題終わってるやん」
「いや俺は終わってない」
「何言うとんこいつ。」
____終わらない夏の日々。
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