テラーノベル
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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
今回は平和です、その代わりあんま面白味もないです。いつにも増して駄文。
目黒→『』
阿部→「」
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目黒side
寝心地のいいベッドに、日が射し込む明るい部屋。何気ない日常のような、非日常。こんな平和な、安心感のある朝を迎えたのは何ヵ月ぶりだろうか
『…え、ここどこ…』
「あ、おはよーめめ」
『ひッ、……え、?あ、べちゃん、か…』
「え?どしたの、」
『…あそっか、俺昨日逃げ出して…ごめ、何でもない』
「ん?あーそういうこと笑、天井とかベッドとか違うもんねぇ、吃驚しちゃった?」
『うん、笑』
「大丈夫、ここにはめめを傷付ける人なんて居ないよ。そうだ、折角だし二度寝でもしちゃう?それとも朝ご飯一緒に食べる?」
『朝ごはんにしようかな笑』
「おっし、めっちゃ簡単なのしかできないけど作るから待ってて」
『あ、手伝うよ』
「ほんと?ありがと!」
やっぱり優しい、ここに来て正解だったな。これから俺がどうなるのかは全然わかんないけど阿部ちゃんならきっと上手く対処してくれるはず。口裏を合わせれば岩本くんのこともきっと守れるはず。俺は彼にありとあらゆる暴力やらなんやらを受けてはいたけれど恩がないと言えば嘘になる。だから出来れば彼の社会的立ち位置も守りたい…こんなわがままが罷り通るのかはわからないけれど。この話を昨日阿部ちゃんにしたら善処するって言ってくれたから言葉通り受け取ろうと思う。彼は信じても大丈夫だと昨日の行動で感じたから
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『おはよ』
「あ、めめおはよー」
あれから一週間が経って、その間に色々と決まったらしい。岩本くんの処分とか、俺がこれからどうやって過ごすかとか、全部一番いい方向に進めてくれたらしい。ちゃんと全部俺に確認を取ってくれたし、なんかよくわかんないけど岩本くんが罪に問われることもないらしい。すげえ
「あ、んでね、今日めめの家についての話が出たんだけど」
『暫く帰ってないからなぁ、笑』
「選択肢が3つあってね」
『…3つ?』
「1つ目は、自分の家に帰る。2つ目は、どっか別のとこ…照の家からなるべく遠いとこに引っ越す。んで3つ目は、えっと…俺の家に、このまま住む」
『…ん?ちょ、え、?3つ目なんて?』
「え、俺の家に一緒に住む」
『…同居ってこと?』
「まあそうなるよね」
それはあの、逆にいいの?って感じだけど。ぶっちゃけ俺は3がいい。何気にこの家住みやすいし何より阿部ちゃんと一緒に居ると安心する。でもそれを彼は容認してくれるんだろうか。なんか警察とかから出された選択肢だから渋々出してるとかじゃないのか?
『…俺、は…』
「今すぐに結論出せなくても大丈夫だよ、全然待つ」
『あの…』
「ん?あ、もう決まってる?」
『いや、えっと…』
「迷ってる?」
『迷ってるというか、その…』
「いいよ、めめの本音、教えて?」
やっぱり優しいな。この優しさに、どこまで甘えていいんだろうか。彼は優しいから、俺の本音を聞いてしまえば断れないんじゃないか。困らせてしまうんじゃないか。そう思っても俺の口から出たのは誤魔化しや嘘ではなく紛れもない本心だった
『え…と、……阿部ちゃんがいい、なら、一緒に住みたい、』
「え、全然いいよ?」
『え?』
「え?」
『いいの?』
「もちろん、むしろ嬉しいくらい笑」
『は、え、嫌じゃないの?』
「嫌なわけないじゃん、俺めめのこと好きだし」
『え?』
「あっ」
心拍数と体温がぶわっと上がったような気がした。まあ、目の前の彼もやらかした!みたいな顔しながら真っ赤になってるんだけど
「ん”ん”っ、あの、ごめんなんか、困るよねこんな急に…もうあの、気にしないで笑」
『いや別に、ていうか俺…』
「あっ、でも俺は別に監禁しようとかそういう…」
『ちょ、聞いて!』
「えっ、はい、ごめん!笑」
『あの、俺も好きだから』
「は?」
『いやだから、俺阿部ちゃんのこと好きなんだって』
「…夢?」
『現実』
「…ほんとに?」
『ほんと』
「じゃあ、付き合おっか」
『…?!え、あ、うん』
なんか話はやくない?あれ、今俺ら付き合った?あまりの展開の早さに圧倒されていると続けて彼が話し始めた
「んで一緒に住むんだよね」
『そうだね』
「明日一緒にめめ用の新しい家具買いに行こうよ」
『え、明日時間ある?』
「朝は仕事だけど昼からならいけると思う」
『じゃあ行きたい』
「あ、折角ならベッドとかソファもおっきいやつに新調しちゃおっか、どうせ二人で使うんだし」
『結構お金かかるんじゃ…』
「ついでに美味しいもの食べて帰りたいね、夜景見ながらのディナーとか良くない?」
『あ、それはいいね』
「運転は俺がするから助手席にいてね、なんか食べててもいいし歌っててもいいし寝ててもいいから」
『え、なんか俺そんなに甘やかしてもらって大丈夫?』
「え、甘やかしてるかな?」
『えっ…』
これこの人の通常運転なの?ゲロ甘じゃん…なんか凄い、スパダリとかの次元を超越した人を捕まえてしまったかもしれない。てか俺と阿部ちゃんだったら俺が彼氏じゃないの?俺が彼女側なのかな、人に甘えるの慣れてなさすぎて1ミリも可愛くない彼女コース待った無しなんだけど
「めめがしたいこと、行きたいとこ、食べたいもの、もう何でも言ってね、この数ヶ月で出来なかったこと全部取り返そ!」
『…ふは、』
「え、なんで笑うの笑」
『いや、俺のこと大好きなんだなぁって、笑』
「そりゃまあ、何年片思いしてると思ってんの笑」
『え、年?』
「え、うん」
『…長いね』
「まあね、俺一途だから」
『じゃあこれからも俺だけ見てて?』
「当たり前じゃん!」
そう言ってにっこり笑う彼は可愛らしかったけれど、絶対に離さないと言う執念もひしひしと感じた。でもあの時とは違って全く嫌な感じはしなかった
コメント
7件
ゲロ甘なあべちゃんめっちゃいい!どっちが彼氏なんだろ、、気になる!
ズッキュン!!(๑º ロ º๑)➵💓💭 ってきました!続きを楽しみにしてます
最高です😊 続き楽しみにしています(*^^*)