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初章 陸続きだったら
俺は波紋一つない湖に大岩を投げられる様な気持ちで祖国の伝えを待っている
祖国 それは日本という概念そのものを背負ったお方の事
所謂、日本の化身である
ガヤガヤした畳の広場に47都道府県が集まった
「皆さん、静粛に祖国がお見えになります」
その中 いつものスーツではなく袴を着込んだ東京が皆を鎮めた
襖が開き、祖国が縁を超えた
ゆっくりとした歩み方で座に座る
祖国は開口一番にこう言った
「皆さんお忙しい所お集まりいただきありがとうございます」
深く会釈しまた続ける
「皆さんも薄々勘付いていたと思います。今回の国祭りは我が国に決定しました」
国祭りとは十年に一度様々な国が一国に集まり国の化身としての交流を見せしめ世界平和を祈る祭りである
そして この事をが決まった瞬間一番に大阪が騒ぎ出した皆んな安堵と喜びの顔を浮かべているが一部一部の都道府県は眉間皺を寄せた
祖国は微笑み皆んなを見守っている
「皆さんはしゃぐのはいいですけど準備はちゃんとしてくださいね」
皆んな声もさろって はーいっと返事をした
俺はこの空気についていけないそう思い部屋を出ようとした
「北海道あなたはもう少し外国の化身に慣れた方がいいと思いますよ」
ソローっと息を殺し気配を殺したが
祖国の目は誤魔化せない様だ
「祖国 でも俺はその」
かつては蝦夷地と呼ばれ蔑まれていた俺が県として活躍し魅力度ランキングで1位を取るなど距離のある関係が続いてきた俺はどうしても他の都道府県の化身に慣れるのに時間がかかった事を祖国は知っている
ロシアに狙われている事も
実際に被害を受けた事も
それでも俺の背中を押してくれる祖国の事は大好きだから思いを無碍にはしたくない
俺はそこで言葉をやめて
「頑張ります」
そう答えてしまった