テラーノベル
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学園の創立記念祭当日。大講堂は、異様な熱気に包まれていました。
舞台の中央には、美しく着飾ったシャーリーさんと、彼女に寄り添う王太子殿下の姿があります。
「ゼノ君、なんだかお二人の衣装、とっても気合が入っていますわね。今日の出し物は何かしら?」
「……おそらく、『公開処刑』という名の茶番劇だろうな。リリアーナ様、俺の横から離れるなよ」
ゼノ君は冷静に鏡を構えていますが、その瞳はかつての殺し屋のように鋭く光っていました。
やがて、王太子殿下が声を張り上げました。
「静粛に! 本日、私はこの学園に潜む恐ろしい『魔女』を告発する! リリアーナ・ヴァン・アデール! お前が持つ不気味な鏡は、人心を惑わし、金貨を不正に生み出す呪いの道具だ!」
会場が騒然とする中、シャーリーさんが前に出て、私を指差しました。
「リリアーナ様、お願いです、自白してください! あなたは鏡の魔法で、ベアトリス様たちを操り、罪をなすりつけたのでしょう!? 証拠はこれですわ!」
壇上の大きなスクリーンに映像が映し出されました。そこには、私が鏡を使って、何か怪しい術を生徒にかけているような……巧妙に編集された「偽物の動画」が流れていました。
「まあ、殿下。私、そんなにおどろおどろしい顔をしていたかしら? なんだか少し、画質が荒いですわね」
私はポカンとしていましたが、会場の生徒たちはシャーリーの演技に騙され、「魔女を追放しろ!」と叫び始めました。
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