テラーノベル
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俺は目が覚めるとよくわからない部屋にいた
だか俺はなんとなくわかった
真っ白な部屋、ここは天国…
「康二くん!目が覚めたんですね、泣」
「え、ここ天国ちゃうの?」
「違いますよ!何いってるんですか」
「だってここの部屋真っ白やから、」
泣きながら手を握っている翔太くん
その後ろにはたくさんのお医者さんや城の人たち
「ごめんなさい、俺が勝手な行動したから、本当にごめんなさい」
「そんな謝らんといて、俺生きとるし」
「気を失うくらいにはやばい状況だったんですよ!」
「たしかにな、でももうそんなに泣かんとって」
泣きすぎて目が真っ赤になっている翔太くんの頬を優しく撫でると少し笑顔になった
翔太くんは震えながら俺の手を握って囁いた
「俺、康二くんの専属メイド失格です、こんな負わなくてよかった怪我まで負わせてしまって」
「翔太くんがどうにかなるんやったこれくらいへっちゃらやで!」
いつの間にか2人きりになっていた病室で
翔太くんが泣きながらぽつりと何かを言った
「俺、康二くんが倒れた後、王様に言われたんです、康二を任せられないって」
「え…う、嘘やろ?そんな訳、」
「嘘なんかじゃないです、こうやって康二くんに怪我を負わせてしまって、」
俺はとても嫌な予感がした
「もう元専属メイドになっちゃいました」
「は、」
「クビになりました、最初から最後まで迷惑かけてごめんなさい」
「え、いや待ってや」
「もう部屋を出ていく準備できてるんです、会うのはこれで最後ですね」
「嫌や!そんなの」
「決まったことなんだ、すまない康二」
「父上、」
この瞬間なにもかもがどうでもよくなった
「翔太くんがメイドやめるなら俺も王様になるのやめる」
「え、どうしてですか!康二くん」
「勝手すぎるぞ、わがまま言うな」
「俺が王様になって欲しいんやったら翔太くんがいてくれないと嫌や」
「康二くん…」
「翔太くんがいないんやったら死んだ方がマシ」
俺は背中に縫ってある糸に手をかけた
「こんな糸なんて引っこ抜いてやる」
「康二くん!」
俺は翔太くんに抱きしめられ平常心を保った
あそこで止めてくれへんかったら俺死んでたかもな
「俺もまだ康二くんと一緒にいたかったです、でももうこれ以上俺のせいで怪我してほしくないんです」
「だからって俺のそばから離れていい理由にはならへんで、」
「はぁ、康二」
「はっ!父上なんでしょう」
「そこまで言うんだったら翔太をクビの話は無しだ」
「ほんまですか!!」
「ただしいくら怪我してももう専属メイドを変える気はないぞ」
その言葉に真っ暗だった俺の心はすっかり晴れた
俺の中で翔太くんはとても大切な存在だったことを失いそうになって気がついた
「翔太も悪かったな、メイドなのに任せられないって、ボディーガードでもないし守れないのは当たり前だよな」
「え、」
「誘拐犯のせいで翔太まで巻き込んで、クビにしてしまってすまない」
「いえいえ、全然」
「こんな感じで康二、翔太がいないとヤンデレ化するからこれからも頼んだぞ」
「はい!これからも専属メイドとして頑張ります!」
「翔太くーん!大好きやで!!」
「俺も大好きです」
俺が死ぬまで一緒にいてな
コメント
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「専属メイド」第9話、読みました。翔太くんがクビになるって知った康二くんの「王様やめる」「死んだ方がマシ」発言と、糸を引っこ抜こうとしたシーンにはドキッとさせられました。それだけ翔太くんが大切な存在になったってことですよね。父上が翔太くんの気持ちも汲んでクビを撤回してくれてよかったです。最後の「死ぬまで一緒にいてな」が二人の絆を象徴していて泣けました。ずっとこういう時間が続くといいな、と思います!