テラーノベル
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「最初は私からね。」
始めの話は鈴木陽香か。
…正直、創作話をまとめるのが得意なタイプには見えないな。
「ある所に、お爺さんとお婆さんがいたの。
そのお婆さんはね、人形師で、えー日本人形とか作る人だったの。
ああっと、それでね普段なら寝る時間なのに全然寝にこない…あ、これ夜のお話ね。で、お婆さんが寝にこない訳よ。それを心配したお爺さんがお婆さんの人形を作る作業部屋を覗いたら…!
お婆さんが、死んでたんだよ。
日本人形から長く伸びた髪が、お婆さんの手足と首に…絡まったまま…。」
「…終わり。蝋燭蝋燭…フッ…。」
手に持っていた蝋燭を鈴木が吹き消す。
…何だか息を吹きかけたのと、火が消えるタイミングが少し違った気がする。…多分。
「うーん、創作だからかな?あんまり怖くないね。」
それは多分鈴木のせい。
「雰囲気が怖い…。」
「私の話は怖くないって事?」
「えっ。ち、違うよ!」
「なら良いけどさ。」
雰囲気が悪い。
やはり、世界で一番怖いのは人間だ、と思う。
「じゃ、じゃあ、次は誰にする?」
薄暗い空間と少し震える女子の声。
これだけでホラーチックな雰囲気だけは十分である。
「…大島やれ。」
すまない。ヘタレ野郎大島。
回る順的にもお前だ。
「分かったよぉ…僕がやれば良いんでしょ…。」
「これは、とある人から聞いた話です。
とある図書館には、『禁書室』という絶対に立ち入ってはいけない部屋がありました。
図書館員でも知らない人がいる位にはひっそりと佇んでいました。今思えば、そう言う呪術でもかかっていたのかもしれません。
そして、その『禁書室』には『人を殺す力のある本』…所謂デスノートがありました。
昔の話ですが、そんなノートの存在を知った人間が、禁書室に入らない訳がありません。
その人は、夜に禁書室に立ち入り、夜が明けた後…。
禁書室の前で、首を吊って死んでいるところを発見されたのです。」
「終わり。蝋燭を消せばいいんだよね?」
…また毛色が変わってきたぞ。
しれっと漫画混じってないか?
別に良いが。
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立秋 芽々(りしゅう めめ)