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Motoki.side
「綺麗な花もいいけど」
「傷をも誇れる花になろう」
特に理由なんて無く、パッと思いついた歌詞。
歌詞を書く上では、「キレイゴト」を書けば、作詞なんか簡単できる。
でも、そんなことしたら、音楽に失礼だ。
昔から現在まで、ずっと人の心を癒したり、楽しませたりしてきた音楽を、そんな「キレイゴト」というもので、汚すのは嫌いだ。
だから、大丈夫とかは、書かない。
自分に言い聞かせるような表現、それはいいと思う。
まぁ、人によって捉え方は違うけど。
「モトキ〜!!」
「げ、碧井」
「ぇ!さん付けじゃない!!」
「これから忍者を続ければ、碧井とは多分一緒にいることは多いからね。」
「ある程度の馬鹿は目を瞑って、仲良くしないと辛くなるだけだから」
「む、むじぃ…」
ま、良い奴っぽいから、仲良くは出来そうかな。
「お、碧井と羊歌は早いねぇ!」
「橙華先生!」
「珀藤さんかな、あの人影は」
「走ってるw走ってるw」
「茈野先生いつの間に!?」
藍井の声で驚き、後ろを見ると
茈野先生が笑いながら立っていた。
気配が無くて、察知出来なかった、この経験を活かして、次は気がつくようにしよう。
「こら、羊歌」
「ぇ、あ…はい」
茈野先生に声を掛けられ、慌てて返事をする。
あ、何かいけないこと無意識に言っちゃった?
それとも、他に何か…
思い出そうとしても、何も思い当たることがない。
「す、すみません…何処が悪かったの…んむ」
「可愛い顔なのに、眉間に皺を寄せて…」
「、???」
わ、かんない、!?
なに急に、頬っぺを引っ張って、ぃ…痛い。
「セクハラ〜!」
「せ、せく…ら、ら〜!」
珀藤さん…言えてないですよ、?
藍井は人を指で指さない。
「ぃ、いひゃいれす…」
「じゃあ、そんな顔しない!」
「ぅ…???」
「駄目だな、無意識か…」
そ、そんなに酷い顔なのか?
「まぁまぁ、!」
橙華先生が間に入って、しれっと茈野先生の手を握る潰している…
「ぃ゛ででッ」
「今日の任務は…猫探しだね」
「猫かぁ…探すの大変だなぁ」
「まぁ、可愛いからいいよね!」
「じゃあ、人が居ないとこ探そう…」
それぞれ、森の中に入り猫を探していた
「居ないなぁ…」
陰キャには日光の真下で作業はキツイ。
「はぁ、何処だろう゛ッ!?」
急にクナイが飛んでき、反射神経があって何とか避けれたが…
「誰だ…」
『アレ、?当たらなかっタ? 』
フードを深く被り、顔が見えない。
声も複数の声が混ざっているようで、不吉だ。
『オマエ、あの方の器だよナ?』
「あの方…?」
あの方という言い方は、だいぶ目上の人だ。
しかし、器というものが気になる。
『ダカラ、つれ去ル』
「は、?」
『あの方の、封印を解ク』
そう言い終わった瞬間、素早く印を結び、僕の腹目掛けて走る。
「ぅ゛ッ、はッく゛!?」
『封印、沢山あるナ…』
其奴の指先が、腹に触れた瞬間、裂けるような痛みが襲い掛かる。
「ゃ゛めッ゛、」
『五月蝿いナァ…』
『大人しく、死ネ』
目の前が真っ白で、頭の中も全部真っ白。
何も出来なく、こんな所で死ぬのかと思った。
「モトキッ゛!!」
『ダレ?』
「ぁ゛…お゛、ぃ………」
藍井が来てくれたのは、声で分かった。
でも、敵う相手では無い。
そう言おうとしたけど、意識が途絶えた。
Hiloto.side
モトキの腹に、よく分からんフード被った奴の指がくい込んでいて、でも血は出てない。
多分、術なんだろう。
「モトキッ゛!起きろ!」
でも、俺の名前を呼んで急に意識が無くなって、それっきり動かない。
先生達を呼ぼうと思ったけど、絶対に無理だ。
そんなことやってるうちに殺される。
『コイツ、連れて行くカラ』
『邪魔、しないデ? 』
「無理な願いだなぁッ!」
モトキを、連れて行く?
何で、理由が分からない。
確かに、モトキは頭良いし、多才だし…
でもそんな気絶をさせる程の術を使う程?
『じゃア、死んデ?』
「うぉッ!?」
クナイの使い方が明らか上忍レベルだ。
まるで先を見通しているようで、気を抜いたら、刺さるなぁこりゃ…。
『はぁ、ウザったいナ』
『早く死ネッ!』
「ぃ゛ッ!?」
クナイが腕に刺さる。
oh…思った以上に痛ぇ!
「モトキッ!起きろって!」
「このッ、ぃ゛あ゛あ!」
『五月蝿い奴ダ』
クナイが至る所に刺さる。
そこで、俺は悟った、このクナイは毒が塗ってあると…。
さっき刺さった腕が動かない。
『気付くのも遅イ』
『下忍は雑魚いナ』
「はッ゛、くッそ!゛」
其奴がクナイを投げた瞬間、俺は目を瞑った。
《誰、?この子をこんなことにした者は》
モトキの声だ、でも、どこか違和感があって、
でも、安心する声だった。
目が開けれないから、確かめられない。
《嗚呼、そこの者の仕業か…》
次の瞬間、悲鳴が鳴り響いて、グチャブチブチと、肉が引き裂かれる音がした。
《君が藍井ヒロト、モトキの親友かい…?》
何で、俺の名前を知っているんだろう。
それに、この人の名前は何だろう。
なんでモトキの声と似ているのか…。
《君もモトキも、僕の存在を知るだろう》
恐らく、俺は今この人に手を握られ、傷を癒されているのかな、?
歌声が聞こえてくる。
とっても、綺麗な歌声だ。
《モトキをお願い、あの一族から救って…》
あ、の…いちぞ、く…、?
「藍井ッ!」
「起きてッ! 」
あれ、この声リョウちゃん…?
モトキは…。
「ん゛ッ~、ぁ、やっぱリョウ゛ッ!? 」
突然、頭に強い刺激が…。
「ぁ、橙華せんせ……ぃ」
「馬鹿、ホント心配したッ! 」
「全然探しても居ないし、」
「近くで悲鳴があったから…」
橙華先生、こんなに心配してくれ…あ!
「モトキはッ!!」
「隣のベット、意識は…無い」
茈野先生が、そう教えてくれたから、隣を見てみると…。
まるで死んでるように寝ているモトキが居た。
「見つけた時は、藍井を膝に乗せて、」
「手を握ってたから、治療したんだと思う」
「だから藍井は軽傷」
「と言っても、血が溢れ出てたけどw」
「その分、まだチャクラが少ないモトキは」
「使い過ぎで倒れたのもあるし、」
「正体不明の術のせいで、意識が戻らない」
多分、あのフードの奴が使った術だな…。
「近くに死体があったけど、」
「驚く程綺麗で、傷も何も無かった」
ぇ、?俺が倒れた時に、ブチブチとか、結構グロテスクな、音が聞こえたけど、?
「でも、可笑しい所は他にも…」
「なに?」
茈野先生と、橙華先生が顔を合わせて
橙華先生が縦に頷く。
「モトキの髪の毛が真っ白だった」
「その他も目も、爪もネイルしたみたいにな」
「後、羊の様な角も生えていた」
「は…?」
「明らかに、人外なんだ外見…」
羊の角、?真っ白な髪や瞳など…。
神様みたいな、見た目だったのかな?
「今も、少し髪が白くて」
「モっくん、何されたんだろって…」
「だよ…ん?」
今、声が微かに聞こえた。
声的にモトキかと思って、モトキの方を見た。
「ぁ、ごめッ…な゛さッ」
魘されていて、涙を流し、「ごめんなさい」と言うモトキがいた。
「モトキ、?」
「こ、んどはッ、ゅるし、ますッ゛」
「だか、ら゛…な、ぐら…で、……」
明らかに汗の量が多く、意味深な言葉を発するモトキ、息も少々荒く、ナースコールを押す。
「モトキ、大丈夫か?」
「モっくん…此処に皆居るからね」
茈野先生と橙華先生が声を掛ける。
こういう時に、「嗚呼、先生だな」って思い知らされる。
「ぁあ゛、ゅる…してッ゛」
「モトキ!起きろって!」
「それは悪夢だよ!モトキ」