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久しぶりです。tttです。
ハイキューの日向in白鳥沢(日向愛され)を書きたいと思います。
春高予選を目前にした宮城。
その年、ひとつの“異変”があった。
烏野ではなく——
日向翔陽は、白鳥沢学園を選んだ。
「……本気か?」
そう言ったのは影山だった。
体育館の外、夕焼けに染まる帰り道。
日向はいつも通り、でもほんの少しだけ背筋を伸ばして答える。
「うん。俺、あそこ行く」
白鳥沢。
絶対王者。
全国常連。
そして、“強さ”を何より重んじる場所。
「お前、あそこって……」
影山の言葉は途中で止まる。
言いたいことは分かっていた。
“お前みたいなやつが行く場所じゃない”
でも——
「だから行くんだよ」
日向は笑った。
「強いとこで、もっと強くなりたい」
その目は、まっすぐだった。
入学式の日。
白鳥沢の門は、想像以上に重々しかった。
「でっか……」
思わず呟く。
周囲には、体格のいい選手たち。
高身長、パワー、圧。
どれもこれも、自分とは違う。
(場違いかもなー!)
そう思いながらも、胸は妙に高鳴っていた。
体育館に足を踏み入れた瞬間
「お前が、新入部員か」
低く、よく通る声。
振り返ると、そこにいたのは
白鳥沢のエース、牛島若利。
その視線が、まっすぐ日向を捉える。
「はい!日向翔陽です!」
即答。
一瞬の沈黙。
そして——
「……小さいな」
「ぐっ」
分かってる!!!!
だが、その直後。
「だが、跳びそうだ」
「え?」
牛島はそれだけ言って、興味を失ったようにボールへ向き直る。
(な、なんだ今の……)
評価されたのか、されてないのか分からない。
ただ——
完全に“無視”されなかったことだけは確かだった。
「おい、そこのオレンジ」
今度は別の声。
軽い口調。
振り向くと、銀髪のセッター。
「初日からぼーっとしてんじゃねーよ」
「え、あ、すみません!」
「……へえ」
興味深そうに、にやっと笑う。
「その目、いいじゃん」
白布賢二郎。
冷静で合理的な司令塔。
「使えるかどうか、見てやるよ」
そう言ってボールを放る。
「跳べ」
突然の指示。
「え、今!?」
「今だ」
迷う暇はなかった。
日向は床を蹴る。
——高く。
思い切り。
その跳躍に、体育館の空気が一瞬止まる。
「……は?」
白布が小さく息を漏らす。
「マジかよ」
遠くで天童が笑う声。
牛島が、再びこちらを見る。
日向は着地して、にっと笑った。
「もっと高く跳べます!」
その一言で——
白鳥沢の空気が、ほんの少しだけ変わった。
「面白ぇじゃん」
天童が近づいてくる。
「歓迎するよ、チビちゃん」
「チビじゃないです!!」
「いいねいいね、その反応」
くくっと笑いながら肩を叩く。
「ここはね、“強い奴”が好きなんだよ」
視線が鋭くなる。
「証明しな」
日向は、頷いた。
強く。
その日から。
日向翔陽の、“異端の挑戦”が始まる。
絶対王者の中で。
最も小さく、
そして——誰よりも高く跳ぶ存在として。
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