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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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【めーや視点】

俺の母親は元ヤンで、昔はねろちゃんやアベレージの母親と一緒にこの街で色々やってたらしい。

女ってことで舐められることも多かったけど全部実力で黙らせてたと。

そんな中でも俺の母親は腕っぷしがいちばん強くて怖い。アベレージの母親は優しくて怪我の応急手当をやっていたって。それでもちゃんと強い。ねろちゃんの母親はとにかく言葉。口論であの人に勝ったことがある人は見たことがないらしい。


そんな強い女と結婚してる父親たちは何者だって話だけど。

俺の父親は至って普通、ではないけどまぁ普通。尻に敷かれてるって感じ。

小さい頃に母親に結婚した理由聞いたら金と顔って答えてた。ブレない。

逆に父親は優しいところって答えてた。その時の、いや今でもどこがどう優しいのかわかんない。優しくないことは無いけど、もっと優しい人なんて別にいるだろうに。


そんな俺は顔は父親似、性格は母親似。ねろちゃん達も顔はいいよねって口を揃えて言う。顔はってなんだ顔はって。


そんなことを考えながら歩き続ける。そろそろ疲れたし帰るか~なんて思った矢先。


めーや「ん?」


電柱の裏に誰かが立っているのが見えた。何をしてるかは分からないけど、何かを見ているような気がする。

そいつの視線の先に目をやれば、女の子の後ろ姿。

ストーカーか?


女の子が走り出すと同時にそいつも走り出す。

俺はだいぶ離れた位置にいたからどう頑張っても追いつけないのは明白。疲れてるし。

女の子が家に入ったのか、男は何事も無かったかのようにその場を去った。


もしかしたら同じ高校かもしれないと思い表札を見ればそこには『宵崎』と書かれていた。


めーや「あれ、宵崎?宵崎って確か….たまたまか?」


そんなに珍しい訳でもないと思うがよくあるって訳でもない。この辺に住んでる宵崎ならかなり可能性は高いだろう。まぁあの子がこの辺に住んでるかどうかなんて知らないけどね。

とりあえず明日ねろちゃんに話すか〜。


クルッとUターンをして家へ帰る。

忘れてないといいけど。てか明日ねろちゃん来んのかな。


【ねろ視点】


ねろ「ストーカー?」


朝、教室にギリギリで着いためーやさんから、宵崎がストーカー被害にあってるかもしれないという話を聞かされた。


確定という話でもないけど、この辺に住んでるならほぼ確だと。


ねろ「俺が関係する話でもなくない?俺のせい?」

めーや「いや、そういう訳では無いんだけど。ただの報告?」


報告って….


ねろ「昨日宵崎に俺逃げられたんだよね」

めーや「それアベレージから聞いたw」


余計なこと言いやがってあいつマジで。謝るスピードから逃げるスピードまで、俺と顔を合わせたくなかったようにしか思えない。

あんなことしたし、嫌われててもおかしくはないだろ。自分でもちょっとキモいと思うくらいだし。


ねろ「なんで謝られたんだろ、俺。」

めーや「知るか」


そこだけが少し疑問。そんな雑談をしていれば前から怒号が飛んできた。

あ、今HR中だったわ。あまりにもめーやさんが普通に喋るから忘れてた。


とりあえず聞いてるフリして聞き流すHRの時間を過ごした。

嘘から出たまこと【完結】

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