大好きだった君の手紙
おらふくんへ
久しぶり、おんりーです
元気に活動していますか
急に手紙を送りつけてきてごめん
そして、突然いなくなってごめんなさい
俺は離れるしかなかったの
耐えられなかった
おらふくんへの片思い
俺はね 、
おらふくんのことが好きだった
でも、おらふくんが
他に好きな人がいるって 聞いて
どうして俺じゃないのかなって
悲しんだり、…少し憎んだりしてさ
もうこんな俺は、おらふくんやドズル社を
壊してしまいそうだから
一緒に居れないから
離れることにしたんだ
こんなことで逃げるなんて、 自分勝手で、
馬鹿らしい理由で、ごめんなさい
手紙は捨ててもいいし、
みんなになんとでも言っていい
俺は最後に伝えたかった
もう帰るつもりはありません
さようなら
おんりー
なに?この手紙、
いつの間にかポストに入ってた手紙
“おんりー”の文字が見えて
もしかしたらって期待したのに
別れの手紙って、なんなん?
僕はおんりーが好きだった
誰よりも大好きだったよ
好きな人の話も、もちろんおんりーのこと
なのにおんりーは、勝手に離れてって
ドズル社は楽しいけど、
おんりーがいない撮影は全然違う
おんりーぐらいの上手い人は居ないし
おんりーみたいな話をする人は居ない
僕はずっと待ってた
なのに、………
会いに行こうとしても、
おんりーが住んでた部屋には誰も居なかった
一体どこにいるかも分からない
そもそも、生きているのかさえ分からない
もう、本当に会えないんか……?
ドズル社のみんなで旅行に来ていた
最終日の今日は、自由行動で
それぞれ観光を楽しんでいた
僕は特に行きたいところもなくて、
適当に町中を歩き回っていた
こんな日でも、おんりーのことが
頭から離れない
偶然こんなとこで会えたらな…
ガサッ
近くで音がして、反射的に振り向いた
「ニャ〜」
…なんや、猫か
「どうしたんや?こんなとこで」
野良猫?いや、
この猫、たしか……
「…首輪付いてる」
見たことがある黄色の首輪
“らい”
「らいくん!」
この声、まさか
「……おんりー?」
「…え、ち、違いま…」
「待ってや! 」
パシッ(手を掴む)
「あっ…ごめん」
「……」
手を掴んじゃったけど、
このまま離したら…
おんりーはまた消えてしまうんかな
それは……嫌や
「…おんりー、」
「元気にしとった?」
「……うん、おらふくんも?」
「そうよ、毎日元気」
「そっか、良かった」
「……手紙読んだ?」
「読んだ、…それで、僕、 おんりーに
ずっと伝えたいことあるんよ」
「…なに?」
「おんりーは片思いしてたって
言っとったけど、」
「僕も同じなんよ」
「……え」
「おんりーが大好き」
「だから、いなくなって
めっちゃ心配しとった」
「……そうなんだ、ごめん」
「こっちこそ、おんりーのこと
気づかなくて」
「ううん……」
「俺とおらふくんは、
両思いだったんだね? 」
「そうよ」
「……よかったぁ」
「…僕もよかった、
おんりーにもう一度会えて!」
…あ、急に涙出てきた
「ちょっ、おらふくん!」
「おんりーも一緒やんw」
「だって、嬉しくて!」
「ずっと来るの待ってたんだから!」
「…え、そうなん?」
「……////」
…やっぱりおんりーは大好き
また逃げることがあっても、
ずっと一緒にいるから
「…ふふっ」
「おんりー、帰ろう?」
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