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翌日——
案の定、翔太は来た。
ベッドの横の椅子にどかっと座る。
ひたすら俺に話しかける。
❤(う、鬱陶しいな……)
💙「だーかーら!」
💙「俺とお前は、幼なじみの“大親友”なの!」
必死すぎて、少し滑稽だ。
❤(何言ってんだか……)
❤「へ、へぇ……」
💙「ほら! この写真!」
スマホを突きつけられる。
子どもの頃のツーショット。
❤「は、はぁ……」
視線を逸らす。
❤「でも俺、本当に何も思い出せなくて……」
❤「しばらくは、一人でいたいです」
わざと距離を置く言い方をする。
💙「……涼太」
その声が、少しだけ弱い。
——その時。
翔太のスマホに着信音が鳴る。
画面に表示された名前。
いつもの人か。
❤「電話、鳴ってますよ?」
💙「……いい」
指先で、通知を消す。
迷いなく。
❤(……出ないのかよ)
胸が、ざわつく。
❤「……喉、乾いたな」
💙「待ってろ。今買ってくる」
立ち上がりながら、
💙「いつものでいいか?」
❤「え……いつもの?」
一瞬、心が揺れる。
❤「あ、はい……」
ドアが閉まる。
❤(なんで、こんなに優しくすんだよ)
しばらくして、戻ってくる。
💙「ほら」
差し出されたのは、俺の好きなお茶。
❤「……ありがとうございます」
冷たいペットボトルを握る。
❤(このまま……言えないままなのかな)
俺は少し不安を抱え始めた。
つづく。