💙「ねえ、照ってさ、よく山行くじゃん?」
💛「うん」
💙「俺も」
💛「えっ、嬉しい」
💙「まだ何も言ってないけど?」
💛「山、行きたいんじゃないの?」
💙「………行きたい」
春は行楽のシーズンで、余暇ができるとSASUKE仲間と一緒に山へばかり行っている俺に、ついに、恋人の翔太が可愛いおねだりをしてきた。
5月。
スタジアムライブのちょうど狭間の時期。
一番好きな山へと翔太を連れて来ている。
インドア派とアウトドア派の俺たちは、オフが重なってもどこに行くか行かないかでいつも揉めがちだ。共通して行くのはサウナくらい。 それでもたまには大自然を一緒に満喫したくて、どう誘おうか迷っていたから、翔太からのこの申し出は嬉しかった。
木陰にハンモックを吊る。翔太はそれがいたく気に入って、ゆらゆらと揺られている。
働く気はないようで、そのまま放っておいたらいつのまにか寝ていた。
山に着いたら、川で遊んで、とか、色々言ってた気もするのだが…。
まあ、今はちょうどドラマの撮影やスタジアムライブの間で、奇跡的に重なった休みだから、疲労が溜まっているのだろう。
夜には帰らないといけない強行スケジュール。
俺はせっせと昼食の下拵えを始めた。
とは言っても、手の込んだものは作れないから、素材だけは豪華にクーラーボックスに入れて持って来ている。
そして、だいたいの準備が出来上がった頃、翔太が起きて来た。
💙「ふぁー。よく寝た。照、何作ってんの」
💛「簡単なものだよ。でも、豪華なのはこれとか」
💙「あ!でかいロブスターあるじゃん!あと、肉も!!美味そう!!」
💛「これを今から焼きます」
💙「焼こう焼こう」
翔太はトングを持って、炭火の上にそれらを無造作に並べた。焼き物は翔太に任せて、俺は得意な炒飯に取り掛かる。
すぐに良い匂いが立ち上ってきた。マヨネーズを油代わりに敷いて、その上に米、卵、鮭を混ぜていく。レタスもちぎって散らした。最近お気に入りのレタス炒飯。翔太も大好きなので、こっちを見て笑顔を見せた。
💙「ねえねえ、照これ焼けてる?」
💛「ちょっと分厚いからもうちょっとかな」
焼けた順に口に頬張り、あちち、とか言いながら2人で夢中で食べていたら、あっという間に材料がなくなった。
💛「今日、よく食べるね」
💙「うん。外メシ美味しい」
💛「空気も美味しいしね」
💙「あ、そっか。忘れてた」
翔太はやり残しがないように、大きく伸びと深呼吸をした。
珍しく翔太が白い短パンなんか穿いている。足元はビーチサンダル。海と山を勘違いでもしているのだろうか。
細長い白い脚が川面の反射を受けて、綺麗に浮かび上がっていた。
川を眺めながら、なんとなく2人で黄昏れる。
膝の上に翔太を呼び寄せて、白い生脚を撫でていたら、翔太がくすぐったいと笑った。
耳に息を吹きかけて、俺は翔太の下着に手を入れた。
💙「ねーえ」
💛「んー?」
💙「恥ずいって、外だし」
💛「短パンとか、俺に触れってことでしょ」
💙「あっ…」
💛「ねえ、ほら、お腹から見えてる」
💙「うんっ……」
ズボンのゴムから先端が見えるくらいに翔太は興奮している。根元から何度か擦ったら、可愛い声を出して、イッた。
流石に外でこれ以上は出来ないので、続きは家でしよう。そう言ったら、翔太は振り返って、俺にキスをした。
そうこうしているうちに、帰る時間も迫ってきていた。まだ陽があるように見えても、山はすぐに暗くなる。
💛「そろそろ帰ろうか」
💙「うん」
💛「また連れてくるよ」
💙「うん」
最後はこっちを向いて、翔太は膝の上で俺に大人しく抱きしめられた。
おわり。
コメント
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ショーパン穿かせたかっただけなんだ…🫣←作者より
可愛いわーほんと💛💙
しょっぴー眩しそう✨ ひーくん、触りたくなっちゃうよね!💛💙