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すの短編2

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すの短編2

17 - 弟(パロディ) 🖤💙

♥

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2025年04月10日

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💙「お兄ちゃん、一緒に寝ていい?」



弟の翔太が、俺の部屋に入って来た。

最近狭い団地から念願の一軒家に越して来て、やっと自分の部屋を与えられたのを喜んでいたのに、夜になると心細くなって毎晩俺の部屋へやって来る。

もう小学5年生になったのに。



🖤「いいよ。おいで?」


💙「ん……」



とてとてとて。

そんな音が聞こえてくるかのような、可愛らしい歩き方。薄いブルーのパジャマはおろしたてだ。

布団を捲って、翔太を呼び込む。



🖤「電気消すよ」


💙「や!待って!!」



翔太は慌てて布団に入って来た。翔太がしっかりと俺に捕まるのを確認してから、ようやく電気を消す。

翔太はまだ真っ暗が怖いのだ。



🖤「可愛いなあ」


💙「えへへ」



頭を撫でてやると喜ぶのでいつも撫でてやる。

翔太の髪から風呂上がりのシャンプーの匂いがした。柔らかいくせ毛が、頬にあたってくすぐったい。


翔太は学校でも引っ込み思案でよくいじめられていた。

昔は同じ小学校に通っていたので、休み時間には必ず翔太がいじめられてないか、俺はパトロールに行った。

しかし、俺が中学に上がってしまってからは、それもできなくなった。

密かに心配していたが、ここ最近はなんだか明るい。俺は翔太に聞いてみた。



🖤「学校、楽しいか?」


💙「うん!」



翔太は言った。



💙「転校生が、来たの」


🖤「転校生?」


💙「すげぇ、強いの。もちろんお兄ちゃんには負けるけど」


🖤「へえ、なんて子?」


💙「涼太っていうの」



それから翔太は、眠くなるまで新しいクラスメイトのことを興奮して話してくれた。

涼太くんは、翔太がいじめられそうになると、必ずどこからともなくヒーローのように現れて、翔太を助けてくれるらしい。最近はいつも涼太くんといるんだと教えてくれた。

今度、家に呼んでおいで、と言ったら、翔太はうん!と嬉しそうに返事をした。よかった、安心した。


俺は、ぎゅうっと翔太を抱きしめた。

寂しいのは俺の方。

大好きな弟を本当は俺がいつまでも守ってやりたかったのに。


しばらくして翔太の寝息が聞こえ始めると、俺は翔太の柔らかい髪を撫でた。翔太の体温が心地良かった。


翔太とは4歳差。


翔太が中学に上がる頃には、俺は高校生。

もう二度と同じ学校に通うことはない。

それにこうして同じ布団に入ってくれるのも、そう長くはないかもしれない。 俺は、この自分に甘える小さな存在が大好きだというのに。いつまでも弟離れできないお兄ちゃんは、ちょっとカッコ悪いかな。

眠る翔太のおでこにキスをした。そして、俺も寝ようと目を瞑った。



🖤「おやすみ、翔太。いつまでも俺の可愛い翔太でいてね」



俺の腰に回された翔太の腕が、今の言葉に応えるようにほんの少し俺を抱き寄せた気がした。






おわり。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

4

ユーザー

めめがお兄ちゃん なんか納得😊

ユーザー

めめなべ兄弟めっちゃ可愛い🖤💙

ユーザー

ショタ翔太やってしまった(恥) 別にショタコンではありませんが、兄弟設定は萌えます💙いつか、中編でRありの兄弟もの書きたい💙💙💙

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