テラーノベル
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高校3年 💛💜
side.💛
放課後の教室で、親友と2人。
コンビニで買ったアイスを食べている彼のことが、俺は好きだ。
ずっとずっと、隣に居てくれる。
そんな親友が、好きだ。
💛『お前さ、ほんと変わんないよな』
💜「何が?」
💛『いや。昔からずっと、俺の隣にいるなって』
💜「そりゃ親友だからね」
やっぱりふっかにとって俺は、
親友以外のなんでもないらしい。
💛『…そっか』
💜「何その顔、笑」
💛『別に。』
この想いを隠し続けて4年。
俺は今でも、彼の“親友”。
それ以上になろうだなんて、ダメなんだろうな。
俺はふっかに近づいて、
彼の持っているソフトクリームを齧った。
💜「へっ、あ!?」
そんな風に驚く貴方すら愛おしい。
💛『うま』
💜「ねぇっ、それ俺の!!!」
💛『親友なんだし分けろよ笑』
“恋人”なら、
俺から分けたしなんなら俺が奢るのにな…
💜「意味わかんない!わら」
彼は笑顔で後を追いかけた。
アイスを上にひょいとやれば、
身長差的に、ふっかの手は目的地へ届かない。
💜「ちょっ、おま!返せよーっ、」
💛『んー、無理』
💜「ほんと最低!笑笑」
教室中に笑い声が響く。
幸せだなぁ、なんて思う。
ずっとこんな感じ。
中学の頃から一緒。
この想い。
そろそろ終わらせるべきなのかな、なんて思う。
気づけば俺は、
最後の一口を食べ終えていた。
💜「あ…」
💛『…奢ってやるから。許せ。』
流石に申し訳ないことをしたなと思い、
頭を撫でる。
💜「…っ、」
ふっかは少し、動きを止めた。
悪いことをした、かもしれない…
俺はその罪悪感を隠すように、
彼の手を引いた。
💛『…帰るぞ。』
やっと俺らは、帰り路に着いた。
帰り道。
…今日、ふっかを諦める理由を作ろうと思う。
受験もあるし、な。
💛『…なあ』
💜「何?」
💛『もし俺に彼女できたら、どうする?』
💜「え?」
はぁ…遠回しすぎたな。
ふっかは困惑している。
💛『…ごめん。困らせた。忘れてくれ。』
俺は彼を安心させるように笑った。
…うまく笑えていればいいな。
💛『あー、彼女欲しい?』
気まずさを塗り替えるように、俺は言う。
馬鹿だな、自ら自分の傷を抉るなんて。
💜「んー…」
💜「…彼女いなくても、いい。」
💜「照いるから寂しくないし。笑」
…っ、
それだよ。
俺を底なし沼に引き込んだ男、深澤辰哉は。
諦めるなんて…無理だろ。
💛『…ほんっと、
そういうところだよな、お前。』
負けだよ。ほんとに…
諦めきれるわけねぇじゃん、
💜「…っ、ごめ、」
謝らせちゃったな。
そんな怖い顔…してたんだな。
💛『謝んな。…なんでもないから。』
ふっかは俺の方を見ながら、後ろ向きで歩く。
それもどこか、危なげだ。
💜「…今度ゲーセン行こうね。」
💛『約束する。』
💜「どこのゲーセンがいい?」
💜「あ!あそことかど…う、」
そんな会話をしているとき、
ふっかの体重は急に後ろに乗った。
💜「へッ…?」
💛『っ、危ない!!』
考える暇なんてない。
身体が先に動く。
俺はしっかりとふっかを支えた。
💛『…大丈夫か?』
💜「〜っ、////」
俺を見つめる彼の瞳は、まるで上目遣い。
俺は冷静さを保つのに必死だった。
💜「大丈…夫、///」
💛『…ならよかった。』
夕焼けの道を、二人で歩く。
いつもと同じ。肩が触れるくらい近い。
でも、今日は遠ざけておきたかった。
💜「ねえ」
💛『ん?』
💜「…俺らって、ずっと親友、?」
…親友、でなくちゃ、いけないんだろうな。
俺は笑顔で応えた。
💛『…うん。』
💛『お前の隣は…俺の指定席だから。』
親友なんていう皮を被って。
お前に近づくことくらい、許せよ。
💜「…俺も。」
💜「誰かに譲らないでね…。」
こうやって俺は、お前という沼にハマっていく。
もう、戻れない。
学校から遠いはずのふっかの家なのに、
今日はなにかと近く感じた。
💜「送ってくれてありがと。」
💛『…家隣だし。』
💜「それでも1mは違うじゃん笑」
💛『たったの1m。』
💜「たったじゃない。俺にとっては重要なの。」
俺にとってもこの1mは大切だった。
ふっかと居る理由になってくれるから。
💜「…え?」
唐突に、彼は言葉を落とす。
💛『?』
💛『どうした?』
少し彼の顔が赤くなっていた。
アイスからといえ、運動のさせすぎだろうか。
体調不良になってたら…
なんて思いながら、俺はふっかと目を合わせた。
💜「っ、////」
💜「大丈夫、!///」
何やら慌てている。
💛『そ…そうか。』
💜「照!また明日っ…///」
💛『…また明日。』
結局慌ただしく、彼は家へ入っていった。
ふっかが隣りにいなくなった帰り道。
俺はもう一度向き合った。
彼の裏表のない性格。
彼の美しい横顔。
彼の少し危なげで守ってあげたくなる性。
💛『…誰が諦められるかよ、ばーか。』
夕日に向かってそう呟く。
あの笑顔を、あの可愛らしさを、
自分のものにしたい。
ずっとずっと、俺はふっかに狂わされてる。
好きなってしまった日からもうすぐ5年。
毎年俺は、
“親友”のという席の苦しさを再確認する。
親友って、ほんとに難しい。
ずっと近くにいるのに。
ずっとずっと大切なのに。
…踏み出せない。
「好き」と言った瞬間、
今までの全部が終わってしまいそうだから。
それが…ずっと怖いから。
fin.
#BL
junp_Sn-Fk.
9,282
#iwfk
コメント
9件
両片思いってもどかし〜
ひぃ💛も悩んでおる…
すきって言うん怖いよなぁ