テラーノベル
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修学旅行もいよいよ最終日。
午前中は、京都の大きなお土産どころが集まるお買い物スポットでの自由行動だ。
2日間の疲れも見せず、6人は朝から元気いっぱいに最初のお店へと飛び込んだ。
「うわ〜!八ッ橋の種類、めっちゃたくさんある!」
莉犬が目を輝かせて、試食の生八ッ橋を嬉しそうにぱくりと食べる。
「莉犬、お土産を選ぶ前に全部食べちゃダメですよ?
ほら、ちゃんとみんなに買うものを決めてください」
るぅとが保護者のような目で見守りつつ、自分は家族やリスナー(生徒の皆)へのお土産を真剣にカゴに入れている。
その横では、ころんくんが何やら怪しいパッケージの商品を手に取ってニヤニヤしていた。
「ねえねえ、さとみくん!これ見て!
『激辛・わさび生八ッ橋』だって!
これ絶対にジェルくんに食べさせたら面白いよね!?」
「お前、最終日まで悪巧みすんなよ(笑)。でも、ジェルのリアクションはちょっと見たいな」
さとみも悪ノリして、ころんと一緒にクスクスと笑い合う。
「あはは!
ころちゃん、それ僕にも1つください。
ジェルくんがどんな顔するか、僕も動画に収めたいです」
るぅとが爽やかな笑顔のまま「黒い提案」を乗っけてきて、ころんは
「るぅとくん、やっぱり一番容赦ないね……!」
と少し引きつった笑いを浮かべた。
当のジェルはというと、ななもり。と一緒に、綺麗なお守りや実用的な和雑貨のコーナーを熱心に見ていた。
「なーくん、このお揃いの扇子、みんなで持ったらカッケーんちゃう?」
「あ、いいねジェルくん!じゃあ、6人それぞれメンバーカラーのやつ探そうよ!」
ななもり。の音頭で、最終的には全員でお揃いの和風キーホルダーを買うことになり、みんなカバンに嬉しそうにぶら下げた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、6人は東京へ帰る新幹線の中にいた。
行きとは違って、遊び疲れた車内は少しだけ静か……かと思いきや、やっぱりこの6人が集まると退屈することはない。
「はぁ〜、楽しかったなぁ。
明日からまた普通の学校生活かぁ……」
莉犬が、カバンにつけた赤いキーホルダーをいじりながら、少し名残惜しそうに呟く。
「そうだね。でも、僕たちの思い出はこれで終わりじゃないでしょ?」
ころんが、いたずらっぽく笑いながらカバンから何かを取り出した。
「じゃーん!実は僕、USJでみんなに内緒で、お揃いの限定マグカップ買ってたんだよね!学校の部室でみんなで使おうよ!」
「えっ!ころちゃんが自腹でプレゼント!?
昨日のチュロスに続いて、どうしちゃったんですか!?」
るぅとがわざとらしく驚いてみせる。
「ちょっとるぅとくん!
僕だってたまには男気見せるよ!……あ、でも、お金ないから来月のマックは誰か奢ってね?」
ころんのオチがついた言葉に、車内はドッと笑いに包まれた。
「ありがとう、ころちゃん。
本当に最高の修学旅行になったね」
ななもり。が嬉しそうにマグカップを受け取り、メンバー全員の顔を見渡す。
「旅行は終わるけど、僕たちの『すとぷり学園生活』はまだまだこれからだからね!」
新幹線が東京駅に近づく中、6人は窓の外の景色を見ながら、これから始まる次の楽しい計画について、また声を弾ませて話し始めるのだった。
激突!わさび生八ッ橋の罠
新幹線が京都駅を出発してしばらく経った頃。
車内が少し落ち着いたのを見計らって、ころんがニヤニヤしながらジェルに近づいていきました。
「ねえねえ、ジェルくん!
さっき京都の駅でさ、めちゃくちゃ美味しそうな『限定の抹茶生八ッ橋』見つけたから、みんなで食べようよ!」
ころんの手元にあるのは、外見だけだと普通の美味しそうな抹茶八ッ橋(※中身はころんくんがすり替えた激辛わさび味)。
「お、マジで? ころちゃん、珍しく気が利くやん! ほな、ありがたくいただくわ!」
何も知らないジェルは、疑うこともなく一番大きな八ッ橋をひょいと口に放り込みました。
その瞬間、隣の席でさとみが静かにスマホのカメラを起動し、るぅとも
「ふふふ……」
と黒い笑みを浮かべながら動画の録画ボタンを押します。
モグモグ……と二回ほど噛んだジェルの動きが、ピタッと止まりました。
「………………ん?」
次の瞬間、ジェルの顔がみるみるうちに真っ赤になり、目に涙がたまっていきます。
「ぶふぉっ!!! 辛あああああああい!!! なにこれ!? 鼻ツーンてなる!! わさびやんこれ!!!」
新幹線の座席で、声を殺しながらジタバタとのたうち回るジェル。
「ギャハハハハハ!! 大成功ーーー!!! ジェルくん、めっちゃ良いリアクション!!」
ころんはシートを叩いて大爆笑。
「ジェル、お前マジで期待通りの顔するな(笑)」
さとみはバッチリ撮れた変顔の写真を画面で見せて煽ります。
「ジェルくん、すごく綺麗に涙目になってますよ。
これ、あとで莉犬となーくんに共有しますね(にっこり)」
るぅとはバッチリ録画できた動画を確認して大満足の様子です。
「る、るぅちゃん、それだけは勘弁してや……! っていうか、ころちゃん水! 俺に水をくれーー!!」
涙目でハァハァ言っているジェルに、ななもり。が苦笑いしながら冷たいお茶のペットボトルを差し出しました。
「あはは、ジェルくん大丈夫?
はい、お茶。ころちゃんたちも、あんまりジェルくんをいじめちゃダメだよ?」
「なーくん……!
頼れるのはやっぱりなーくんだけや……!」
お茶をガブ飲みして生き返ったジェルは、まだケラケラ笑っているころんを睨みつけました。
「ころん、覚えとけよ! 東京着いたら、ワイの最強のギャグで1時間ぶっ通しで笑わせる刑に処すからな!」
「えっ!?
それはただの地獄だから勘弁して!!」
今度はころんが青ざめる番になり、それを見た莉犬が
「二人とも仲良しだねぇ」
とポテトチップスを食べながら笑っていました。
こうして、いたずらも含めて最後まで笑いの絶えない修学旅行の車内なのでした。
コメント
1件
わあ、修学旅行最終日、名残惜しい気持ちがすごく伝わってきました!お土産選びでのそれぞれのキャラの個性がよく出てて楽しかったです。特に、るぅとさんの「黒い提案」の乗っけ方が絶妙で笑いました。そして、わさび八ッ橋の罠、ジェルさんのリアクションが想像以上にリアルで、新幹線の車内が一気に賑やかになったのが目に浮かびます。最後の「最強のギャグで笑わせる刑」も、この6人の関係性がよく現れててほっこりしました。いいエピソードでした!
NGS_ヘビーなしっぽ
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