久しぶりにエブシンを開いた。ノイズやすとろーに嘘をついた日以来,怖くて開けなかった。案の定通知がいくつか溜まっていた。確認すると,
[ノイズ]:〔大丈夫か?悩みがあるなら相談しろよ。てか配信しろ!〕
[すとろー]:〔ちょい心配なんですけど?なんかあったの?〕
といった内容だった。あー…心配させちゃったか。仕方ない。今日は配信しよう。なんて思っていると,知らない人からDMが来ていた。誰だろう?開いてみると,
[匿名]:〔え?wまだ辞めてないんですか?wさっさと辞めちまえよ!〕
「え…?は?」
驚いてしまい,思わず声を荒らげてしまった。
「ふざけるな…辞めれていたらもう辞めてるよ…」
辛かった。自分の好きなことでいじられて,貶されて。怖かった。好きなことを嫌いになりそうで。
いつの間にか…呟いていた。
「もう…やめてやろうかな。」
とりあえず,今日の配信は頑張ろう。気を取り直して,久しぶりに見る配信ボタンを押す。前のように,好きな歌を歌っていく。
《ノイズ》:Aki!お前!やっと配信したな!
「あ…ノイズ!いらっしゃい。えーとごめん」
《すとろー》:Akiー配信せずに何してたんだよー
「すとろーもいらっしゃい。いやー実は用事が立て込んでてさ。」
《ノイズ》:ふーん…
《すとろー》:へー
「なんだよその反応!ほんとだし!」
《ノイズ》:だったらいいんだけどさ,今日ちょっと声暗くね?
「え…?」
《すとろー》:確かに。いつもよりなんかちょっとって感じはあるね。
「そんな暗いかな?あーあれだ!眠たいからだ!」
やばい。なんか察しがいい気がする。いつも全然気づかないくせに。
《ノイズ》:眠いだけでそんなんなるか?
「まーまーいいじゃん!眠いんでこの枠で終わりまーす。」
《すとろー》:え?おいこら!
「ちょい怖いっすよーすとろー?じゃあまたねー」
半ば無理やりに枠を閉じた。あーあ。まじで何やってるんだろう。こんなことするために枠開いたんじゃないのに。
エブシンから通知がたくさん来ている。多分ノイズとすとろーからだろう。その通知を見る気にならず,私はエブシンの通知を切った。
「ごめん。2人とも…」
コメント
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うわぁ…ほんとに続きを読ませる神やんw