コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
見覚えのない目の前の景色に頭を抱える。
黒く染った空に浮かぶのは、絵に書いたような積乱雲。
赤い月が水面に映し出されている。
見渡す限り、幾つもの不審点を見つける。
いつもの世界とは何かが違う。
景観や音や空気までもに違和感が生じる。
そんなこんなで、1人ポツンと俺はいる。
直前の記憶は何も無く、気がついたらここに居る。
それ以外の説明が思いつかない。
Q何故、こんなところにいるのか
A
Q&Aすらも成り立たないこの世界を
俺は異様に嫌っている。
立ち上がろうとした、けど無理だった。
視線を下に向けると、信じ難い情景が目に飛び込んできた。
どうするべきかと首を傾げたが、
結局答えは分からなかった。
……足がない人間が
一人で何が出来るというのでしょうか。
神様仏様の残酷さを垣間見る経験だった。