テラーノベル
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※ご本人様とは関係ありません。
※全て妄想です。
※創作が多く含まれます。
※なんでも許せる方向けです。
※「はじめに」を読んでいただくことをおすすめします。
🦍→「」
🍆→『』
🍆さん視点に戻ります。
また数日と時間が過ぎていく。
心は繋がったのに、
貴方の近くにいれる日々は、あと数週間。
俺は、耐えられるのだろうか?
今日は、ドズルさんの部屋を片付ける手伝い。
あと数週間後の引っ越しの為に少しずつ片付けたいらしい。
俺に手伝ってほしいと、ドズルさんが言ってきた。
どんなことでもいいから、
一緒にいたいと思ってくれているのかな…?
俺は嬉しい反面、複雑な気持ちを抱えていた…。
食器や小物、洋服を箱に詰める作業をする。
「ぼんさんは、服を詰めてもらっていいですか?普段着ない服は片付けておきたいので」
『うん、分かった』
「僕は、台所とか寝室の片付けをしてきます」
『うん、こっちは任せて』
「ありがとうございます^ ^」
ここにある服と…と、
片付ける範囲を俺に伝えた後、
台所の方へ向かっていった。
笑顔で『任せて』と言ってみたものの、自分でも分かるくらい作り笑いをしたような気がして、ドズルさんにバレていないか、ひやひやする。
(多分、バレてるだろうな…)
心の中で呟く。
考えても仕方ないと思い、
気持ちを切り替えて、作業をすることにした。
ひとつひとつ丁寧に、箱に詰めていく。
見たことのある服もあれば、こんなの持ってたんだと思う服まで様々。
『このTシャツ可愛い^ ^』
顔に似合わず可愛らしいTシャツを持ってるなぁ…、なんて思ったことは内緒にしておこうw
『あっ…』
俺は、見覚えのある服に目がとまった。
『これ初めてデートした時に着てた服だ…』
あれから、もう数ヶ月が経っていた。
あの時楽しかった記憶が甦り、温かい気持ちになる。
『ふふっ^ ^』
思わず顔がニヤけてしまう。
『….』
俺は、何故か服をぎゅっと抱きしめていた。
洗濯してるはずなのに、なんだか彼の匂いがする気がした。
言葉では言い表せないけど、安心する匂い。
『やばっ…///』
顔が熱くなる。
『俺、何やってんだろ…』
我に返り、服を見つめる。
すると、閉じ込めていた感情が溢れてきてしまった。
『うっ…っ…』
ずっと離れるわけじゃない。
落ち着いたら絶対に会える。
そんなこと分かってる。
でも…
「ぼんさん…?」
ドズルさんの声がして振り向く。
『…あっ』
「…泣いてるんですか?」
ひと通り終わって、俺の様子を見に来たドズルさんが、そこにいた。
目に涙がまだ溜まっていたことに気づいて、
俺は顔を伏せる。
すぐに服をたたんで、箱に仕舞う。
泣いている顔を見られてしまった。
「ぼんさん…」
名前を呼ばれても顔が上げられず、顔を伏せたまま、何?と返事する。
「こっち向いてください」
『…やだ』
「….」
はぁ…と、ため息をついて、
隣りに座った。
俺の頬を包んで上を向かせる。
『….!////』
「すみません…手伝いを頼んで…理由は何でも良くて…ぼんさんと一緒にいたかっただけなんです…」
『….』
「…片付けの手伝いをしてもらうのは、軽率でした…」
近くに居られる日常が、あと数週間しかない。
この作業が、ここから居なくなってしまうという現実を突きつけられる行為だということを示していた。
『どずるさんっ…うっ…うぁぁ』
俺は、声をあげて泣いてしまった。
大の男が子供みたいに泣いてしまうなんて…。
俺、どうしちゃったんだろ…?
そんな俺を、ドズルさんは何も言わず、
ただ抱きしめて、頭を優しく撫でてくれる。
『ぐすっ…っ…うっ…』
こんなに自分が弱いとは思ってなかった…。
もっと…強くなりたい…貴方が弱くなる時は頼られる自分でありたい。
悲しい気持ちのはずなのに、ドズルさんの体温に安心する。
心地よくて…温かくて…大好き…
俺が落ち着くように、背中を優しくトントンと叩いてくれる。
規則正しく刻まれるリズムが心地いい。
俺は、
いつの間にか眠ってしまっていた。
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コメント
2件
ぼんさんの心境が垣間見れてスゴく素敵なお話でした❗️ ぼんさん可愛過ぎてほんわかします(*´艸`*)