テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

💙side



めあての神社の近くまで照の車を借りて来た。

駐車場に入る時に、隅っこの方でジャンパーの襟を立てて寒そうに待ってる男が一人。


ふっかだ。


神社は元日だというのに空いていた。

都心から離れているし、もう夕方だから空いてるのかなと思った。



💜よぉ


💙(in💛)あけおめー


💜なんか感じ違うな


💙(in💛)そう?



ぎく。

さすがふっか。照のこととなると鋭いな。

今日着てる服も、付けている香水も照に選んでもらったものなのにふっかの観察力は侮れない。

俺たちはまずお参りに向かった。



💙(in💛)お前ここまで何で来たの?


💜電車


💙(in💛)まじ?よくバレなかったな


💜お前、俺がオーラないとか言うな


💙(in💛)言ってないけど、ないんだな



駅からここまで結構あるぞ。

あの山道を登って来たのか。

それはご苦労様。

俺は心の中でふっかを労った。



二人並んで手を合わせ、おみくじも引いて(ちなみに俺は大吉で、ふっかは大凶だった)楽しんだ後、ふっかが言った。



💜俺、絵馬書いて行こうっと


💙(in💛)何書くの


💜恋愛成就


💙(in💛)ふはっ…(笑)そんな相手いたんだ


💜目の前にね



ふっかはそう言うと顔を背けた。



え?

今のなに?

俺が聞いていいやつ?

パニックパニック。



ふっかは俺の手を引くと、誰もいない木陰まで引っ張って来た。



💜今日話があるって言ってあったろ


💙(in💛)そうなの?



あの野郎。そんなこと一言も言ってなかったぞ。



💜忘れてんなよ。俺、結構緊張してたんだぞ


💙(in💛)それは……ごめん?


💜もういいよ。照の気持ち聞かせてくれ


💙(in💛)うーん


💜うーん、て何だよ


💙(in💛)いや、それを俺が答えていいものか、どうか…


💜わけわかんねぇ…



あ。やば。怒らせたかな。

ふっかが少し落ち込んでいる。



💙(in💛)ちょっと相談します


💜誰に?



やべ。また余計なこと言ってしまった。

俺は咄嗟に嘘をついた。



💙(in💛)えーと、ママとか?



ふっかは何とも言えない顔をして俺を見ていた。



照ごめん。

俺、なんかしくったかも。

この作品はいかがでしたか?

320

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚