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つぼ浦「少しだけ話しますね」
キャップ「あぁ」
つぼ浦「俺分かってるんすよ、アオセンは俺の事好きじゃないって。きっとカニ君か猫君が好きなんだ。それにアオセンは俺に冷たいんだ、言い方がきつかったり。アオセンは優しいから好かれるの知ってる。でもっ…でも!少しは構ってほしかった! 」
俺は自分でも分かるほど声が震えていた。でも自分では分からない事があった。
キャップ「つぼつぼお前泣いてるぞ」
つぼ浦「んぇ?」
俺は言われて気付いた、自分の顔が濡れている事に。やられたぜ。俺はなんてざま見してんだ。
キャップ「お前はそれほど苦しい気持ちをためていたんだ。俺じゃなくてもいいから他の署員、信頼出来る人に少しは相談しなさい 」
つぼ浦「は、い。キャップのお陰で少し楽になりました(笑)。ありがとう、ございます」
俺はキャップに、みんなに迷惑をかけないようにと、誤魔化すためにいつも無理やり口角を上げていた。キャップに話したとしてもまだまだ気持ちは変わらなかった。初めに言った通り、少ししか話していないから。
その日は夢を見た。カニ君とアオセンが出て来て、俺はただ見てるだけ。二人が仲良く話してる中、カニ君がアオセンにハグをした。すると、アオセンが顔を赤らめてカニ君にキスをした。
そこで目が覚めた。気付くと外は雨。でも俺はもうすべてが限界だった。自分の気持ちを押し殺して自分に嘘をつき笑っているのが何より嫌だった。すべてを忘れるため、このロスサントスから逃げるために、俺は裸足のまま走った。
走って
走って
走り続けた
俺は思った。
あぁなんて、
恋はこんなにも苦しいのだろう