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皆様、お久しぶりでございます
今回から夏休みに入りますん( °꒳° )
それではスタート
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蝉の声が響く季節になった。今日から夏休み
春高を控えている稲荷崎は今日も部活に精を出す
摩浪『(あっつ)』
宮侑「今日も暑いな」
摩浪『ですね』
部活の始まりはロードワークから。全員が校門へと向かい体を軽く動かす
摩浪『(タイム測っとこ)』
コーチ「スタート」
コーチの合図と共に走り出す。摩浪は走ると同時に腕時計のスイッチを起動
角名「またやってる(笑」
銀島「怪我せんとええけど」
双子は序盤から猛スピードでとばす。距離はどんどん離れていく。しかし2人の後ろに小さな影が1つ
赤木「摩浪も相変わらず早い」
北「慣れやな」
双子の後ろにピッタリとついていた彼だが、その内追い越す
宮侑「摩浪待て!」
宮治「今日は負けんからな!」
いつもなら双子だけの勝負が、摩浪VS双子になっていた。だが摩浪はそんなつもりは一切なく自分のペースでひたすら走る。
摩浪『(あと少しペース上げよ)』
走りながら髪を結い直し、スピードを加速させる。肩で息をせず一定のリズムで呼吸。
宮侑「なぬ?!」
宮治「あれは無理や」
数分後
摩浪は一足先に学校へ到着。校門で息を整え、コーチからスポドリを受け取る
コーチ「今日も1番乗りやな」
摩浪『はい』
コーチ「双子は?」
摩浪『また勝負してましたよ』
コーチ「やと思った(笑 」
摩浪『(´▽`*)アハハ 』
監督「大見くん、話あるんやけど来れるか?」
コーチ「すぐ行きます」
摩浪『ここは俺がやっとくので』
コーチ「頼む」
監督とコーチは話しながら体育館へ向かう
その数秒後に双子の到着
摩浪『お疲れ様です』
宮侑「今日も負けたー( ‘ᾥ’ )」
摩浪『誰に?治さんですか?』
宮治「摩浪にや」
摩浪『あれ?いつの間にか勝負に巻き込まれた』
宮侑「次は負けんからな」
摩浪『はぁ、まあ良いですけど それよりスポドリ』
2つのスクイズを差し出す
宮治「あんがと」
摩浪『はい』
宮侑「( *¯ㅿ¯*)暑っ」
摩浪『夏ですもん タオルで汗拭いて、あそこの木陰で呼吸整えてください』
宮侑「んー( ¯꒳¯ )b」
双子は木陰に行き休憩。そこから摩浪の後ろ姿を眺めていた。
宮治「摩浪は働きもんやな」
宮侑「ユースの時もあんなやったで」
角名「どんな感じ?」
戻ってきた角名と銀島に声を掛けられる
宮侑「そやな 誰よりも先に来てコートの準備したりボール磨いたり、あとはモップがけとかも進んでやる感じ」
銀島「偉いな」
宮侑「まぁ、それが心配のたねでもあった」
宮治「?」
宮侑「前にも言うたけど、自主練残ったりノートに毎晩記録したりで、何か終わったら別の何かをするっで感じで休憩しとるところを見たこと無いから」
宮治「全くしとらんって訳でもないんやろ?」
宮侑「そうなんやけど 水分摂ったらすぐ動いてたから余計にな」
2年は摩浪を見る。続々と帰ってくる部員にスクイズを渡しては一人一人に声を掛ける姿。
マネージャーのいない稲荷崎は部員が交代でマネ業を行う。しかし摩浪が入部してからは彼が殆どの業務をほぼ毎日やるようになった。
練習に参加し、その直後にマネ業。
角名「摩浪って普段から結構動いてるよね」
銀島「率先してマネ業しとるしな」
宮侑「1人で頑張ってばかりでいつか倒れるんやないかって思うけど、摩浪は完璧やから何も言えん」
宮治「摩浪の今までの経験がそうさせたんやろ」
もう一度摩浪を見る
何とも無さそうな顔をしているが、どこか暗い表情をしているように見えた。
宮侑「何やろな ユースの時もあんな感じやった」
銀島「、、、、、、」
すると銀島は摩浪の元へ歩いていく。
摩浪『ん?銀さん、休憩出来ましたか?』
銀島「出来た」
そう言うと銀島は摩浪の頭にタオルを被せる。
摩浪『わっ』
銀島「交代するから休憩して」
摩浪『平気ですよ』
赤木「摩浪、銀がこう言ってるんや少しは甘えてもええと思うで」
摩浪『えと、お願い出来ますか』
銀島「おん!任しとき」
摩浪『あざす』
すると摩浪はタオルを持って木陰に移動。
赤木「銀は流石やな」
銀島「侑の話聞いて今の摩浪見たら、少しは休ませんとってなるんです」
北「それもそやな」
赤木「前の摩浪やったら自分が最後までやりますって言いそうやけど今は俺らを頼ってくれとる」
北「成長した証拠や」
夏休み初日、摩浪がまた1つ成長出来た日となった。