私に声をかけてきたのは「黒川イザナ」というらしい。
隣に居た「鶴蝶」という人が教えてくれた。
私が「一緒に着いていってメリットはあるか」と聞いたら「ある」と言われた。
私「どんなメリットがあるの?私が生きていける場所はあるの?」
イ「俺はお前がいるんだ。それ以外理由はいらねぇだろ?」
私は意味が分からなかった。何度も何度もイザナに問いただす。そしたら柔らかい表情でこう言った。
イ「俺はお前が好きなんだ。お前の苦しんでいる顔を見るのが苦痛なんだ。だから一緒に来い。」
そんな声が聞こえた気がした。いやはっきり聞こえた。
私は泣きながらイザナの胸の中で泣いた。枯れるぐらいに。何度も…何度も…
私は泣きなんだ後、寝てしまっていたらしい。
イザナは少年院を抜け出し、仲間を集めたらしい。
暴走族「天竺」を作ったらしい。
何故情報を知っているか?
今、本人から聞いているからだ。
イ「みけ、俺さ、東卍と闘うんだよ。だからみけ、一緒に来てくれよ。」
私「私は使い物にならないよ?」
イ「みけが居てくれたら俺はそれでいいんだ」
私は今、イザナの膝に頭を乗せながら話をしている。恥ずかしいなんて感情はない。だって、感情があると邪魔じゃん?だから壊しちゃった。自分で。
私が信じれるのはイザナしかいない。イザナだけ。
私「いいよ、少しぐらいは力あると信じたいけど」
イ「みけが危険な目に合うような事はしないから」
私「じゃあ、信じとくよ」
そうやって私は「天竺」に入り、暴走族の名に相応しい女になれるよう、努力した。
数日後
イ「みけ、此奴らが新しく入る」
蘭「俺、蘭~♪」
竜胆「俺、竜胆」
私「宜しく」
私は「天竺の姫」として君臨した。
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