「逮捕する‼︎」
男の人はどんどん苺に近づく。と、その時、
「待って」
と声がした。由里香だ。由里香は、男の人よりも苺に近づいた。
「苺は、私の友達よ!」
「しかし、木ノ下様がそう言っても・・・・・・」
「何?なんもならないの?それは承知の上で言ってるわよ」
(ゆ、由里香ちゃん・・・・・・)
「そう言うなら・・・・・・。法律では大丈夫なので許します。」
そう言うと、男の人は苺に離れた。由里香がついて行こうとした。
「由里香ちゃん!」
苺は由里香を呼び止めた。そして、一言だけ言った。
「ありがとう」
苺は、ニコっと微笑んだ。由里香も、微笑み返した。
それは、殺し屋とは思えない程の、優しい笑みだった。
由里香は、次の目的地へ向かった。
~次の日~
「ねえねえ、昨日、竹本さんの家に集まった人たちが殺されたらしいよ。」
「ええー⁉︎うそー」
「ほんと、怖いよね~。気をつけよ。」
「苺さんも気をつけたほうがいいよ」
「えっ⁉︎・・・・・・う、うん・・・・・・」
~帰り道~
苺は由里香と帰っていた。
「由里香ちゃん、私、実は竹本さん殺したくなかった・・・・・・」
「え?なんで?すごいにこやかに殺してたけど。」
「私、殺し『屋』だから、殺したくない人も殺しちゃうんだ」
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