テラーノベル
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光りは闇と共にやってくる
光より闇の方が大きい
この世は不幸に包まれている
俺も君も…
#出会いと別れ
セミが鳴り始める夏のこと
俺のクラスに転校生がやって来た
俺は不思議に思った
夏に転校して来るとは珍しいからだ
普通なら、2学期が始まってからだろう
まぁ、関係はないことだし
転校してきた、彼の名前は
『るぅと』
“るぅと”は顔が整っていて、転校初日な癖して、モテていた
俺は、こんな見た目の責で目立ち、まぁまぁモテた
そんな、ある日…”るぅと”が喋りかけに来た
るぅと「初めまして、るぅとです…えっと」
「…莉犬」
るぅと「莉犬くん」
莉犬「何?」
るぅと「莉犬くんは、いつも外を見ているの?」
莉犬「そうだけど」
るぅと「何を見ているんですか?」
莉犬「……別に、何も。
ただ、世界が眩しすぎると思って」
俺の言葉に、周りで買い出しの相談をしていた女子たちの声が遠のく。
見た目だけで俺を判断して、ちやほやしてくる奴らには絶対に言えない、俺の本音だった。
どうせこの世は不幸に包まれていて、光が強ければ強いほど、その影にある闇の方が大きくなっていく。
馬鹿にされるかと思ったが、るぅとは違った。
彼はふっと、整った顔立ちにどこか寂しげな、けれど底の知れない笑みを浮かべた。
るぅと「やっぱり。
莉犬くんも、僕と同じなんですね」
莉犬「同じ…?」
るぅと「光はいつも闇と一緒にやってくる。だけど、光より闇の方がずっと大きい。
僕も、莉犬くんも……この世界の暗闇に囚われている仲間です」
彼のその言葉は、俺の心の奥底に隠していた痛みに、驚くほど真っ直ぐに突き刺さった。
窓の外から聞こえるセミの鳴き声が、一瞬だけ消えたような気がした。
るぅと「僕と、友達になってくれませんか?莉犬くん」
差し出されたるぅとの手は、夏の暑さとは正反対に、驚くほど冷たかった。
この不思議な出会いが、俺たちの切なくも激しい「別れ」へと続く物語の始まりだとは、この時の俺はまだ知る由もなかった。
ハダサ
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コメント
1件
わあ、第1話からすごく引き込まれました……!冒頭の「光は闇と共にやってくる」っていうフレーズ、重くて美しくて、一気に世界観に惹き込まれました。るぅとくんが莉犬くんに差し出した手が「冷たかった」っていう描写、すごく印象に残ってます。同じ闇を抱える者同士だからこその共鳴が、切なくて、でもどこか温かい。この出会いがどう「別れ」に向かっていくのか、続きがすごく気になります。素敵な冒頭をありがとうございます🌷