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ひまりん
67
#さとみくん
みく
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#友達と秘密
莉犬「友達、ね……」
差し出されたるぅとの冷たい手を、俺は恐る恐る握り返した。
それが、俺たちの歪な関係の始まりだった。
それからの俺たちは、学校では目立つ存在同士でありながら、放課後は2人だけで誰もいない旧校舎の屋上に集まるようになった。
ある日の放課後。
夕日が赤黒く世界を染める中、俺は気になっていた疑問を口にした。
莉犬「ねぇ、るぅとくん。
なんでこんな中途半端な夏の時期に転校してきたの?普通、2学期からでしょ?」
俺の問いに、るぅとはフェンスに寄りかかったまま、静かに空を見つめた。
少しの沈黙の後、彼は小さく、自嘲気密な笑みを漏らした。
るぅと「……僕の家、普通じゃないんです」
莉犬「え?」
るぅと「前の学校でね、僕の責で……人が一人、消えたんです。
ううん、僕が消したのかもしれない」
るぅとの瞳に、いつか見た底の知れない深い闇が広がる。
るぅと「僕の周りには、いつも不幸が集まる。前の学校でも、僕の親しい人がどんどん壊れていった。だから、逃げるようにここに連れてこられたんです。学期の始まりなんて待っていられないくらい、限界だったから」
るぅとは自分の腕を強く抱きしめた。
その身体は、夏の生温かい風の中でも小さく震えていた。
光が強ければ強いほど、闇は大きくなる。
彼の言うその言葉の本当の意味を、俺は理解した。
彼の整った容姿や、人を惹きつける輝きこそが、周囲を狂わせる闇を呼び寄せていたのだ。
るぅと「莉犬くん。
僕と一緒にいたら、君も不幸になる。
……今ならまだ、間に合いますよ?」
寂しそうに微笑むるぅとを見て、俺は胸が締め付けられるような痛みを覚えた。
だけど、俺の手はもう、彼の闇に触れてしまっていた。
莉犬「……馬鹿。
俺も元々、この世界は不幸に包まれてると思ってた。るぅとくんの闇がどれだけ大きくても、今更逃げる気なんてないよ」
るぅとは目を見開き、それから、これまでで一番人間らしい、綺麗な涙をぽろぽろと零した。
この秘密を共有したことで、俺たちの絆はより深く、そして破滅へと向かって加速していく――。
コメント
3件
椎名遥陽さん、第2話、読ませていただきました。 るぅとくんの「僕の責で人が消えた」という告白、すごく重くて切なかったです。彼の綺麗な容姿がかえって闇を呼ぶっていう設定、ゾッとするけど美しくて、心に残りました。莉犬くんが「今更逃げる気なんてない」って言ったとき、彼の強さと覚悟が伝わってきて…。二人の絆が深まるほど破滅へ向かう暗示が、次が気になります。続きが待ち遠しいです🌷