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俺は昔、「バグ」だった。
パカッ
バグ 「おっと!?」
水風船みたいなものから一人の男の人が出てきた。
バグ 「どこだここ?」
バグが周りを見てみると、4つほど水風船みたいなものが割れていた。
バグ (うーん…。どうしようか?)
ピーピー
『緊急事態発生 バグが発生しました。今すぐ殺します。』
バグ (えっ?なになに?)
そう思っているとどこからか爆弾が降ってきた。
バグ 「うわっ!?」
ドカンッ
バグ (あ、あぶなー。避けれてよかったー。)
だが、すぐに何個もの爆弾が降ってきた。
バグ (ヤバイ。これは避けきれない。)
ドカンッ
ドカンッ
ドカンッ
バグ 「ッ!!!」
バグ 「…。あれ?生きてる?」
バグ (もしかしたら俺って死なないのか?)
そう思っていると、また爆弾が降ってきた。
バグ (今は逃げよう。)
バグは大きな扉を開けて、部屋から出た。
バグ 「はぁ。はぁ。」
バグ (なんだあの機械?)
そう思い、機械があった部屋の方を見ると本が落ちていた。
バグ (なんだこの本?)
本を取ってみてページをめくってみた。
そこには自分のことについて書かれていた。
バグ (『バグとはこの世界に生まれてはいけない存在です。何故なら犯罪を起こしたり、感情が不安定になったりして、何をするかわからないからです。そんなことになると我々が操作している人間Aがバグってしまう可能性があるからです。』…。なるほど。俺は死なないといけないのか。)
バグは何かを決心したような顔をした。
バグ (よしっ!俺は死のう。)
バグは今居た部屋に戻った。
バグ (来世ではまた、しっかりした人格になろう。)
ドカンッ
バグ 「ッ!!!」
バグ (えっ?また、死んでない。)
ドカンッ
バグ (死なないんだけど!?なんで!?)
バグが混乱しているとアナウンスが流れた。
『爆弾切れです。爆弾に必要な火薬を入れてください。』
バグ (どうしよう…。死なないといけないのに…。)
バグが悩んでいると本が近くに落ちていた。
バグ (何か特殊な死に方があるのかもしれない。)
本をパラパラめくっていると『人格の変え方』というのがあった。
バグ (『人格を変えるには自分がなりたい人格になればいい。秘密は一人一人にある。それを隠して毎日を過ごすのと同じことだ。』ふーん。違う人格になれるんだー。)
『人格一覧表』というのを見てみた。
バグ (『人格一覧表 真面目 ヤンデレ ツンデレ ドS ドM メンヘラ チャライ…。』)
バグ (『チャライ』かー。でも俺チャラくないからなー。)
そう思っていると、女の人の声が聞こえた。
??? 「ゴホッ。ゴホッ。火薬くさ~。ん?」
女の人は大きな扉とは反対側の小さな扉から出てきた。
女の人はバグに気づいた。
??? 「こんにちは。」
バグ 「こ、こんにちは。」
バグ (とてもきれいな人だな。)
??? 「なにその本?見せてー?」
バグ 「いいですよ。」
そう言ってバグは『人格一覧表』のページを開いて渡した。
??? 「へー。こんなに人格の種類ってあるんだー。君はなんの人格なの?」
バグ 「えっと…。」
バグ (さすがにバグって言うのはヤバイよな…。どうしよう…。そうだ!)
チャライ 「チャライです。全然チャラくないんですけど…。」
メンヘラ 「あはは。そうなんだ。私はメンヘラ。よろしくね。」