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スターセット
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羽海汐遠
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探偵は、対象者を見失わないように、いつなんどきも努力している。
だから、これほどまでに調査を中断したいと思ったのは初めてだった。
ショッピングモールの中は、人で溢れかえっていた。これからこの場所でヒーローショーが開催されるらしく、子供たちは今か今かとショーが始まるのを待っているみたいだった。
純粋な子供たちの様子を、懐かしむ余裕はない。
後ろだけは振り向くな。
そう言い聞かせる。
さっきからずっと、僕らを尾行している、詩夕ちゃんの方だけは見たらダメだ。
「金田、今日って確かに詩夕ちゃん休みやんな?」
『そのはずやけど。彼氏とのデートはどないしたんやろ』
「まさか……詩夕ちゃんまでなんか嘘ついてるとか、ないよな?」
さっき、依頼者の佐田名が嘘の依頼をしていることに気がついて、なぜそんな嘘をついたのかを尾行しながら香夜と話し合っていた。
なのに。
今度は、詩夕ちゃんの謎までやってくるのか。
今回の仕事は変だな。
どこか他人事のように考えてしまう。
『たまたま見かけたから、見つかるまでついてきてるとか?』
「彼氏とのデート放置しとることになるやん」
『デートしてないとか』
「それは無いやろ」
『じゃあ、黒ずくめの男三人おるのは何?』
気になるが、振り向いたらそこで試合終了だ。我慢する。
さやかさんと男性がエスカレーターに乗った。何人かの人を挟んでから、僕も乗り込む。
ぐんぐん上へと進むエスカレーター。コーヒーショップの豆の匂いが、上階へ近づくにつれ増していく。
『小林さんもエスカレーター乗ってる、やっぱり追ってるよ……あの男たちはなんやろ』
「見るからに怪しいな」
頭を抱えたくなった。ただでさえ今回の依頼は、異質で意図が分からず困惑しているというのに。詩夕ちゃんがいるなんて誰が予想できるか、できた人がいるなら教えて欲しいね。
『もしかして』
「なに」
空き容量が限界に達しかけていた頭に、これ以上ない衝撃が降ってきた。青天の霹靂とは、まさにこのことなのか?
香夜が、心底驚いた声で、呟く。
『黒ずくめの三人、佐田名と悟と春樹じゃない?』
空き容量が限界に達しかけていた頭に、これ以上ない衝撃が降ってきた。青天の霹靂とは、まさにこのことなのか?
ショッピングモールの喧騒が、一瞬にして消え去った……ような、気がした。
エスカレーターを降りるタイミングを間違えて、盛大につまずく。
「いてっ」
珍しいものを見るような目を向ける周囲の人間を見て、恥ずかしさが込み上げる。ついでに手すりに肘を打った。
───なんで、佐田名まで。
今すぐ彼の元に行きたい衝動を、ぐっと堪える。
待て、仕事中だ。
たとえこの依頼が佐田名からの嘘の依頼だとしても、適当にやっていい理由にはならない。
とりあえず、さやかさんを追いかける。
「なんで佐田名までおるねん」
『知るか、こっちに聞かんといて』
「悟がおるってことやろ……多分、 佐田名は巻き込まれたんやな。あのアホの悟に」
『小林さんも巻き込まれたんじゃない?』
「そんなん、あるかな」どちらかと言うと、巻き込む側の人間だろう。詩夕ちゃんは。
彼女の無垢な笑顔を思い浮かべていると、香夜がさらっと
『でも、あの人、悟のこと嫌いやん』
「嫌い?」
なんとなく苦手そうな空気は漂っていたが、嫌いと言うまでなのか。
悟は距離感がおかしくてうるさいが、そんなところに何度か救われたこともある。
詩夕ちゃんは性格が猫そのものだ。あんまり明るすぎる人は苦手なのか。
程よく明るく、変に構ってこない人の方が好ましいんだろう。
すると、誤解を与えてしまったと思ったのか、香夜は最初に「あっ、でもね」と付け、
『嫌いって言うか、情報量が多いから苦手って』
「なにそれ……じゃあ、小林ちゃんが巻き込むなんてことせんわな。……やっぱ悟か?」
『そうだとしたら、迷惑なやつだな』
「それな」
とまぁ、のんきに会話しているところではない。対象者が書店に立ち寄ったので、今度は香夜に店内に入ってもらった。
僕は店前にある、背もたれのない椅子に腰掛けて、待ち合わせをしている振りをした。
横目で、詩夕ちゃんがいやいやと言いながらも店内に入っていくのがわかった。
ストーカーされてる時って、こんな感じなのかなぁ、なんてことを思ってしまった。実際のストーキング行為はもっと、恐ろしい気配がするのだろうか。
碧生が椅子に座っているところを確認してから、わたしは店内に足を踏み入れた。
紙の匂いがふわりと広がり、それだけで本を買いたい欲が刺激される。そこで、最近、漫画を買っていないことに気づいた。
読書の秋と言うが、仕事中は関係ない。
さやかさんは、男性となにか本を探しているらしい。
「これの映画も見たことある」
「小説あるんだ」
「元は小説だよ」
と会話しているのが聞こえる。
男の方が、分厚い本を片手に持っている。
ちらっと本の表紙を覗いてみると、ベストセラーの、誰でも名前を知っているやつだった。ジャンルはミステリ。事務所の本棚にもある。猫屋敷さんが「映画化できたのが不思議」と言いながら読んでいて、おすすめされた記憶もある。
当の本人。猫屋敷さんは、男性三人に向かって「赤川次郎のこれ面白い」と必死に魅力を説明していた。
「赤川……ねぇ」
小説は、文字が多すぎて頭が混乱するから、苦手だ。それに比べて猫屋敷さんは、いわゆる「鈍器本」と呼ばれているタイプの本だって、すぐ読み終わってしまうから悩んでいると言っていた。
仕事中の姿を見ていたら、本なんて読みそうな外見していないからすごいなと思う。
見た目で決めるのは、「偏見」と呼ばれる行為なんだろうけど。
対象者が、わたしの方へ近づいてくる。
近すぎると不審に思われてしまう。
ギリギリ対象者(猫屋敷さんたちも)が視認できる漫画コーナーへ移動して、なんの漫画を買うか迷っている人を演じた。
本屋の静かな空気の中で、さやかさんの笑い声がよく響く。本屋にいるだけでなぜそんなに笑えるんだろう。
『金田、なんか動きはない?』
「ない。あんまり好みじゃないドラマ見せられてる気分」
『不倫調査にドラマチックな展開あるわけないやろ』
いつも心の中でツッコむ側のわたしが、碧生にツッコまれるなんて、あってはならない。
話題をすりかえる。
「さやかさんが不倫してないって言うなら、調査続けててもいいのかな」
続けても、不倫の証拠は出ないのだから。
すると、碧生は妙にカッコつけた声色で、どこかで聞いた覚えのある台詞を言った。
『一旦、踊らされるのも楽しいもんよ』
店の外でニヤニヤしてるんだろう、想像するのは簡単だ。
「どっかの自称・猫探偵みたいなこと言ってんね」
探偵らしくない雑談を重ねて、なにか起きないか見ていたけど、結局、対象者のさやかは特に行動をしなかった。
一冊、『イン・ザ・メガチャージ』を買いそうな素振りを見せておいて、さやかさんは何も買わずに本屋を後にした。
「奥さんのことをいくら思ってても、二重尾行やってていいのかわかんないよね。てか、わたし飽きた。せっかくの休みなのにこんな茶番に付き合わせるとか、どうかしてるよ。どう責任取るわけ?」
「お寿司でオーケーしてませんでした?」
先程まで、延々と赤川次郎とかいう作家の話に付き合わされていた俺らも、だいぶ飽き飽きしている……なんて口が裂けても言えるまい。
無理やり協力してもらっている身だし、文句は言えない。当然のことだ。
「いっそのこと、佐田名さんが自力で調査したら良かったんじゃない?費用もかかるしさぁ」
「そんなこと言い出したら、探偵の仕事なくなりませんか?」
春樹が苦笑するが、詩夕は気にしない。
「そんなことないよ、他にも探偵の仕事はあるよ。あーでも、尾行系の仕事なくなったら、収入減ってやばいのか」
どこか他人事のような詩夕を見て、この人はきっと”死以外の出来事はかすり傷”みたいな考え方のタイプだろう、という所感を佐田名は抱いた。
「ねぇ、あなたたち。奥さん追って最終的にどうする感じ?いま、わたしはあなたたちに殺されてんだよ。賠償金とかいるよ」
殺されている、という言葉に、佐田名も犬見兄弟も首を傾げた。なんのことかさっぱりだ。
「え、僕たち殺してないですよ」
春樹が困惑しながら言うと、
「うん、殺されてない。でも殺されている」なんておかしな事を言う。
矛盾した発言にさらに首を捻ると、口を尖らせて
「人生の時間の一部をこんなしょーもないことに使ってるんだよ。自由が殺されてんの!もうちょいミステリ読みなよ、わかるでしょ」
「わかるわけないな、それは……」
──この人、案外ミステリの話しかしねぇな。
猫の話をするのかと思っていたので、ほんの少し悟は肩透かしを食らった気分になった。
詩夕が口を尖らせるのも無理はない。
さやかも碧生たちも、これといった行動を起こしていない。
本屋に入って、何も買わず、フードコートで食事を取ったあとも、ぶらぶらしているだけ。
バレないように気を配って立ち回ることに、肩が重くなる。
碧生たちのことを騙している気にもなって、佐田名は頭をかいた。
──やっぱり、こんなことしなかった方が。
遠目でさやかを捉えると、男を笑いあっている。それを見て、余計に精神が沈んでいく。
そんなことを考えていた矢先、詩夕がこんなことを言い出したものだから、血の気が引いた。
「さやかさんは、不倫してないかもね。そもそもの話、ほんとに二人って結婚してるの?」
後ろから金属バットでぶん殴られたような気分だった。口をあんぐり開けそうになるのを必死に抑える。
「え、なんでですか」
早々に尻尾を出すのは避けたい。佐田名は白々しく言ってみせる。
詩夕は手を振って「いやぁね、なんかさ」と最初に言うと、こう続ける。
「指輪つけてないのが気になって。つけてない人も中にはいるか。失礼だね。ごめんなさい」
依頼をしに行った時とは違った温度の声。碧生相手に謝罪する時の詩夕は、もっとへらへらしていたはずだ。今の謝罪は腑に落ちてないような顔も相まって、ヒヤヒヤする。
このまま、嘘をつき続けられるか?
咄嗟に嘘をついたが、詩夕はきっと佐田名が何かを隠していることに気づいている。でなければそんな質問が飛んでくることは無い。
背後にいる春樹が、肩を叩いてくる。振り向けば、耳元でこう囁いてきた。
「猫屋敷さんになら、話してもいいんじゃない?」
なぜ?なんでそう思うんだ。
「……だって、碧生のそばにいる人に、悪い人がいたことがないから」
幼なじみだからこその、信頼を感じる言葉。
善人の周りには善人が集まるということを、春樹は言いたいのだろうか。
それは少し間違っているような気もする。
詩夕が極悪非道な人間だと決めつけているわけではない。
だが、長時間接してみないと、善人かどうかなんてわからないのに。
真実を知られたら、呆れて碧生たちに明かしに行ってしまうんじゃないか。
逡巡していると、悟も
「大丈夫じゃね?犯罪ってわけでもないし」
呑気な言葉が、余計に迷いを加速させる。
尾行するのは、迷惑行為な気もするが。
──じゃあ、このまま嘘をつき続けて、本当に目的を達成できるのか?
思い至ってから行動するのは早かった。
足を止めて、詩夕の顔を見つめる。
「あの、実は」
「ん?」
言い淀む。言ってしまったからには後戻り出来ない。
「さやかが不倫してないのは、わかっているんです」
事情を説明するのは大変だった。頭の中で色々考えなくてはいけないし、碧生たちのことを見失わないようにしなければいけないし。
詩夕は、目をぱちくりさせていたが、やがて八重歯が特徴的な笑みを浮かべて
「いいね、そういうの好き」と予想外の反応を見せた。
胸を撫で下ろす。
が、安堵するには早かった。
詩夕が何食わぬ顔で、こう言ったから。
「なら、こんな茶番さっさと終わらよ。碧生さんたちに種明かししに行こうよ」
ぴたりと動きを止めてしまう。
本気で言っているのか?
断られることは微塵も考えていないような彼女の目に、否定の言葉がすぐに浮かばない。
そのまま碧生たちの元へ行こうとするので、佐田名は咄嗟に、
「待ってくれ!それは!」と叫んでいた。
「なんで?それが一番の近道。うじうじしてたらダメ」
「だけど」
「だけどじゃない」
今までの飄々とした空気が完全に消え失せた、抑揚を抑えた声。
「わたし。詩夕は佐田名さんより若いから、なに生意気なこと言ってんだ……ってなると思う。でもね。そうやって伝えたいことを先延ばしにするのはいただけない。そういう行動が、心残りっていうもんを作ってしまう」
佐田名の肩を叩き、続ける。
「「せっかくの人生、心残りゼロで生きるべき……なんて、そんなの誰にもできっこないけど。まぁ、現在進行形で心残りに参ってるわたしからの助言。さぁ、どうする?」
言外に、「答えなんて、ひとつでしょ?」という圧を感じた。
その重すぎる圧を、佐田名は受けることしかできなかった。
同時に、彼女にも精神的に参ってしまうほどの悩みなどあるのだろうか?なんて考えてしまっていた。
「僕も靴欲しいな。機能性バッチリで、色んな服装に合わせられる靴」
通話相手の香夜に言っても、返事がなかった。スルーされたんだろう。
さやかたちが靴屋の中で「こういうの好きかな」、「俺は好みなんて知らないよ」と会話している。
誰かにプレゼントするのだろうか。
本当は、この二人を尾行する必要なんてない。
不倫をしていないことは、確定しているのだから。
頭の中で、延々と繰り返される思考。
なぜ詩夕は、休日だというのに自分たちを尾けてきてるのだろう。
佐田名はなぜ嘘をついたのだろう。明らかに目立つ格好で、詩夕と一緒にいるのはなぜだろう。
靴を選んでいる客を装いながら、そんなことしか考えられなくなっていた。
靴屋には、碧生とさやかたちしかいない。
香夜は店外で待っている。
──詩夕ちゃんがデートと言って休んでいたのも、嘘だったのか?
急いで首を振った。彼女がそのような人間でないことなど、自分が一番わかっているはずだ。
『碧生』
香夜が、いつもの平坦な声で言った。通話越しだが、何かあったことはわかった。偽名ではなく、本名で碧生を呼んでいる。
「なに?」
聞き返すが、香夜が返事をするまでにそれなりの間があった。
『……あぁ、ごめん。一旦、離脱するわ』
そうとだけ言うと、プツリと通話が切れた。
えっ、と驚きの声もあげる暇もなかった。突然の出来事に固まる。
店の外を覗いても、香夜の姿が消えている。
──香夜?
不思議に思って、LINEを送ってみる。
<なんかあったの?>
既読はつかない。
おかしい。あの香夜が離脱するなど、明日には雪が降るんじゃないか。
十分ほど経ってから、香夜は戻ってきた。
『ただいま』
「おかえり、なんかあった?」
『別に』
変だ。香夜の声は震えていて、イントネーションもおかしい。
何かを隠している。
「隠し事するんは許さへんけど。なに?」
『してないって、ほんとに』
苛立ちがひしひし伝わってくる。一旦放っておく。
ため息をついて、ふと店の入口に目をやったら、詩夕が普通に入ってきた。
碧生についてきたのか。
どうして香夜は、詩夕がこの店に入ることを教えてくれなかったのだろうか。
詩夕がするりと碧生の横を通り過ぎると、柑橘系の香水の匂いがした。
香水なんて洒落たものをつけるんだ……と、少し驚いた。
詩夕は店内を歩き回っている。
一言も喋らずに、ただ静かに。
そこで、気がついた。今までなぜここにいるんだという混乱ばかりだったから、気づけなかったが。
髪型が違っていた。
いわゆるポニーテールと呼ばれる髪型をしている。普段は寝癖のついた長髪なので、新鮮だ。
服装も事務所で見るものとは違った黄色のワンピースで、思わず凝視してしまった。
──ワンピース着てるとこなんて、初めて見た。
いけない、いけない。
自分に言い聞かせて、詩夕を視界に入れないように努力する。
「あっ、すみません」
店内が狭いせいか、詩夕の小さな声もよく聞こえた。
「はい?」さやかの声。
詩夕を見ないと言っていた自分はどこに行ったのだろう。思いっきり、振り向いてしまった。
──さやかさんと詩夕ちゃんが話してる!
詩夕は幾分か声を高くして、
「靴紐、解けてますよ」
さやかの靴を指差しながら、言った。
「わぁ、気づいてなかった!ありがとうございます!」
慌ててさやかは靴紐を結び始めた。詩夕は笑いながら「靴、かわいいですね」と言っていた。
ひとしきり、さやかと会話をすると、詩夕は碧生の方を見た。
目が合った。
詩夕が大きく目を見開く。
「あっ」
間抜けな声を出したのは、碧生だった。
まじまじ見ているのがバレてしまった。
見られてまずいのは詩夕も同様のようで、「やべっ 」と顔を真っ青にしている。
一瞬、気まずいタイプの沈黙が流れる。
「し、詩夕ちゃん……なにやってんの?ここで」
「……これは偶然ですよ、うんじゃあね」
手を振って逃げようとするのを、咄嗟に腕を掴んで捕まえた。
「待ちなさい、さっきから僕らのこと尾けてんの知ってるから」
抵抗して逃げようとしているが、今回ばかりは聞かずにはいられない。
詳しく話を聞こう、なんの質問から始めようかと悩んでいると、詩夕は碧生の手を解いて、踵を返した。
「なんてね。ネタバレしに来たんだよ」
舌を出して笑っている彼女に、いよいよ思考が追いつかない。
「えぇ……?」
「碧生」
香夜が店内に入ってきた。後ろには悟と春樹と、そして佐田名もいる。
「碧生〜、何その眼鏡、似合ってない!」
「おい、悟!何言ってんだよ」
相変わらず声のでかい悟と苦労人の春樹。
今はその二人のやり取りさえ、異質に思えた。
「詳しく話したいらしいよ。そこのさやかさんたちも含めてね」
疲れきった香夜の顔。この状況を理解しているらしい。
さやかと男は、碧生と同じく混乱しているようで顔をしかめている。
パンッ────!
「その前に」
場にそぐわない、軽やかな音が店内によく響く。
「碧生さんの推理、聞かせてよ。佐田名さんが嘘ついてるの、知ってるでしょ?」
次回。
第二章/五話 「思春期の忘れもの」
コメント
5件
大体の骨格は見えてきましたが、さやかさんと男性そして佐田名さんとの関係。そして今回の調査や尾行の思惑と……まだまだ謎は多いですね🤔 読み返してみましたが、様々な伏線が張り巡らされていますね。続き楽しみにしております😄
約一ヶ月ぶりの投稿になってしまいました。申し訳ありません🙇♀️
あおいです、こんにちは🌷 四話、読ませていただきました! 「靴紐、解けてますよ」っていう詩夕ちゃんの一声で、あれだけ張り詰めてた尾行の空気が一気に動き出す感じ、すごくよかったです。香夜さんが突然離脱して戻ってきたときの声色の違和感も気になりましたし、最後の「碧生さんの推理、聞かせてよ」で詩夕ちゃんが主導権を握る流れ、胸が熱くなりました🔥 それぞれのキャラの思惑が交差して、次が気になりすぎます!