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〜いつも道りの日常、秘めたる覚悟〜
その日から、莉犬の生活は一変した。
以前よりも、彼は”[今]“という瞬間を大切にするようになった。
スタジオでの配信中、
彼は1番大きな声で笑い
1番面白 ツッコミを入れた。
少し息が切れていると、ころんくんやななもり
くんが
と声をかけてくる。
そんな時、莉犬は決まって
[大丈夫だよ! テンション 上がってるだけ!]
と満遍の笑顔で誤魔化した。
彼らが、少しの異変も見逃さないほど、
自分を大切に思ってくれていることが、嬉しくもあり、同時に胸を締め付ける。
ある日の深夜、るぅとくんが作った新しい曲を全員で聞いていた時のこと。
るぅとくんの繊細で細かいメロディが、莉犬の
心臓を優しく撫でるように響いた。
[ねぇ、るぅとくんこの曲すっごくいい!]
[最高のアルバムになりそうだね!]
そう言うとるぅとくんは少し照れながら
[そう言って貰えて嬉しいです。]
[僕たち絶対、もっと上に行けますよ! ]
と熱っぽく語った。
その未来に自分がいないことを知っている莉犬は
るぅとくんのキラキラした瞳を見つめながら、
心の中で何回も
と繰り返した。
疲労が蓄積し痛みが増やす夜は、一人で耐えた。
メンバーとのグループLINEは、相変わらず他愛のなんやり取りで溢れている。
さとみくんのゲーム失敗雑、
ジェルくんのボケ、
ころんくんの自撮り、
なーくんからの仕事の進路。
そのひとつひとつが莉犬にとっての
誰も何も知らず、ただ、
をしている。
それが彼にとって何よりの幸せだった。
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𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸250