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檻のなかのアイドル

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檻のなかのアイドル

29 - episode29-俺のもの、だろ?-

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2025年09月08日

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夜。撮影が終わったあと、こさめは黒塗りの車に乗せられていた。運転席のなつは無言。

助手席には、無骨なスーツの男が座っている。


🎼☔️「……ねぇ、なつくん。今日は……どこに行くの?」


🎼🍍「黙ってろ」


短く冷たい声。

いつもは“マネージャー”として振る舞うなつの、それとは違う顔。

こさめの胸がざわつく。


車は繁華街を抜け、裏通りへと入っていった。

人気のない倉庫街で停まると、なつはこさめの手首をつかんだ。


🎼☔️「なつくん、痛い……っ」


🎼🍍「黙れ。俺の“世界”を見せてやる」


扉を開けると、中には武装した男たちがずらりと並んでいた。

誰もが一斉に頭を下げる。


「若頭……!」


🎼☔️「……っ!」


圧倒的な光景。

こさめはようやく気づく。

――なつは本当に、裏社会を支配する存在なんだ。


🎼🍍「見たか。これが俺だ。表じゃお前のマネージャー、でも裏じゃ百人を動かす若頭だ」


🎼☔️「……」


🎼🍍「こさめ。お前は俺のアイドルで……同時に、俺のものだろ?」


問いかけというより、宣告のような言葉。

けれど、こさめは小さく首を振った。


🎼☔️「……ちがうよ。こさめは、なつくんの“所有物”じゃない。

でも……“好きな人”でいたいって思ってる」


🎼🍍「……!」


ざわめく空気のなか、こさめの声だけが澄んで響いた。

怯えながらも、必死に絞り出す言葉。


🎼☔️「なつくんがどんな顔してても、こさめは――“なつくん”が好きなんだ」


一瞬、沈黙。

男たちのざわめきが消え、なつの目が細められる。


🎼🍍「……バカ。そんなこと言われたら……俺だって、逃げられねぇだろ」


掴んでいた手を緩め、そっとその肩を抱き寄せた。

檻の中に閉じ込めておきたいほど大事で――けれど同時に、壊れるほど愛しい。

檻のなかのアイドル

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