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そんなこんなで今の私が居るな。なんて、考えている私の横で紅茶を飲みながら自分の彼氏の自慢話しばかりしてくる蘭華を横目にもう半分沈んでいる太陽を見て、そろそろ招待したドール達が来るだろう。と楽しみにしていると予想道りに来た。
私の初恋相手であり、現在も片想い中の、国際連盟と国際連合のドール、連華。彼女もまた、私と同じように機関の化身のドールで、能力について一時期悩んでいたんだとか。
連華は水色の髪で、白のワンピースを着ている。今日も今日とて美しい。
そんな彼女は他のドールや化身、人間にまでも“女神様”と呼ばれている。“腹黒淑女”なんて呼ばれている私とは正反対だ。因みに私が腹黒淑女なんて呼ばれている理由は、感情を隠していて腹の底が知れないから、蘭華に似てしまってある程度の物はハッキリと言うのだが、その時の言葉がまぁまぁ、毒舌になっているからだ。まぁ、元々ある程度は毒舌だった自覚はあるのだが。
コツコツと刻みの良いヒールの音を響かせながら連華は此方に寄ってくる。
「欧華さん、本日はお招き頂き有難う御座います」
そう微笑んだ連華の表情は美しく、可憐で、何処か儚げだった。
「此方こそ、来て頂き有難う御座います」
私もそっと微笑んだ。今回ばかりは上手く笑えた気がする。
何処までも美しい仕草で、連華は私の斜め右側に座った。