テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
─── どれだけ 食べて も 、 何も 感じな い 。
パン も 、 肉も 、 甘い 筈 の 菓子 も 。
僕 に とッて は ただ の 無味 の 塊だ 。
皆 が 笑ッて「 美味い 」と 言う 横 で 、 僕 は 相槌 を 打つ 岳 。
味 何て 疾 う に 亡くし た 。
其れ が 、 フォーク ッて 奴 の 性質 寶 。
灰色 の 世界 に 慣れ た 筈 だッた のに 。
巫山戯て 肩 を 寄せて 来る 幼なじみ 殻 、 ふと 、 甘い 匂い が 零れ た 。
胸の 奥 が 軋んで 、 喉 が 渇い た 。
何だ 是 …… ? 此奴 殻 だけ 。
目が 眩みそう な 程の 甘さ を 思い出し 乍 、 僕は 瞼を 閉じ た 。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!