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こちら、^ら^短編集でございます

10 - らいむぎさんリク:rdkr 褒め愛

♥

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2025年05月07日

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朝、珍しく朝早く起きる。

昼、ご飯を食べスマホを片手に横になる。

夜、配信。


いつもと変わりない日常を過ごしていた。朝早く起きるなんて俺ももう歳なのだろうか、とも思いつつ配信をしていた。

すると、あるコメントが気になった。


「《らっだぁ日常組とコラボするの?》」


なんだそれ、何も知らない。ぺいんとにも話聞いてないぞ。


「なにそれ?俺知らない」


すると、複数のコメントが流れてきた。


「《日常がコラボしたいらしいよ、特にクロノアさん》…?」

「《ぺんさんが配信で言ってた》」


初耳なんだが。何か言えや。

だけど、ノアさんが特にコラボしたいのは何でなんだろうか。理由がわからず頭をぽりぽり掻く。


「《何か最近日常組が疲れてるから、癒しを求めてみたいな》

なにそれ…よくわからんな」


確かに、ぺいんととこの前プライベートでゲームしてた時言ってた気がしなくもない。


(まぁ今度聞けばいいか)


そう思いつつそれなりに雑談をし、配信を終了する。

ふぁーっ、とあくびをし、ずっと話していたため喉がカラカラだったので水を飲む。否、飲もうとした。


~~♪


(LINE……電話?)


LINEでの電話は誰からかわからないな。緊急なのか?それとも暇?と思いつつスマホを手に取り電話に出る。


「もしもし」

『あっ、もしもしらっだぁ?』


電話の相手はぺいんとだった。もしかしたらコラボの件なのかもしれない。


「もしかしてコラボの件?」

『あ、そうそう!俺言ったっけ、』

「配信でリスナーがコメントしてた」

『そゆことか~~!!で、そのコラボの件なんだけどさ』


ぺいんとによれば、来週にコラボしたいと言うこと、マイクラでの企画、たぶん平和な企画で癒される、ノアさんが提案した、と言うことがわかった。


「それでその企画ってのは?」

『その名も…!”平和な褒め愛マインクラフト“!!!』

「はぁ……??」

『褒めあいは愛してるの愛!』

「何のこだわりだよ」


「まぁ、内容は__」


【平和な褒め愛マインクラフト】

簡単に言うと、「鉱石を集めて、一定のノルマを達成すると褒めたり愛を伝えたりイベントが発生する」という企画。


「…え??それだけ?」

『うん。それだけ』

「あっ、しにーが詳しく説明してくれるんだよね?」

『いや、俺とトラゾーとらっだぁには説明しないでやるらしいよ』

「ふーん…しにーとノアさんだけが知ってるってことか」

『そういうことです!』


(いや何でしにー、ぺいんとのとなりにいるんだよ……)


水を飲みながら、なるほどなぁ…と思っていると、


『ちょっと!無視しないでくださいよ!?』

「あっ、ごめんごめん水飲んでた」

『つまりはぺいんとさんの企画説明の通りです!とにかく面白くなると思いますよ!』

『しにがみくん天才~~ww 』

『ですよね!……何笑ってるんですか』

『ハハハッwww』

しにーとぺいんとが勝手に盛り上がってるし、これ俺いなくてよくね?

しかし、ふと疑問に思ったことがある。


「何でノアさんが提案したの?」

『あ、それはですね……』

『ちょしにがみ、言わないでって言ってたじゃんクロノアさん』

『あ、そっか!やっぱ言えないです』

「言えないだと~??」


笑いながら話していると、もうそろそろで日をまたいでしまうと気付いた。

結構眠いし寝落ちしそうだから、通話をやめよう。


「ごめん、眠いからそろそろ切る」

『了解しました!』

『おやすみ!!』

『すみません、こんなに夜遅く……』

「…?ノアさん?」

『あ゛ッッ、クロノアさん__』


……


(え、切れたし。何でノアさんの声がいきなり……?)


まぁいいか、と思い、ベッドに横になる。 どんどんと瞳が閉じて、眠りについた。

side:しにがみ


今日は日常組で遊びに行っていた。プライベートではあるけど。

トラゾーさんはイナリさんとデートだったからいないんだけれど…


「………、」


クロノアさんの様子がおかしい。否、おかしすぎる。どうしたのだろうか、と思いつつ三人で歩いていく。


「しにがみ、しにがみ」


すると、ぺいんとさんがこそっと話しかけてきた。クロノアさんのことだろう。


「クロノアさんのことですか?」

「そう、なんかおかしすぎない?」

「ですよね…」


うーん、と二人で唸っていると、クロノアさんが話しかけてきた。何故か申し訳なさそうな顔をして。


「…っ、あの、」

「どうしたんです…?クロノアさん」

「……マイクラの、企画…」

「…………マイクラの企画?」

「俺、らっだぁさんとコラボしたい」


あーーー、と納得する。

別にクロノアさんとらっだぁさんは仲は悪くないし、良い方だ。

だけどコラボとなるとリーダーとしてもプレッシャーがあるのだろう。


「全然いいですよ!」

「それで、企画ってのは?」

「……平和な、なんか…褒めたり、癒されるのがいいかな」

「平和…なるほど!じゃあこういうのはどうですか?」


そこで【平和な褒め愛マインクラフト】ができた訳だ。その場にぺいんとさんはいたが、トラゾーさんだけ知らないのは可哀想と思って「ぺいんとさんは聞かないで!」と言っておいた。めっちゃ悲しそうだったけど。


「!!いいね!さすがしにがみくん」

「えへへ、これで来週やっちゃいましょ!」

「だけど、らっだぁさんに言わないと…」

「それなら大丈夫だと思いますよ」





「本当に大丈夫だった…」

「トラゾーさんもわかりました?企画」

「わかった!大丈夫」

「来週楽しみだなぁ~~……」


今日、日常組の四人で集まっていた。

そのついでに、「らっだぁに言おう」って話になって、通話を切った後。


「面白い企画にしてくれるんでしょ?しにがみさんは」

「はい、もちろんです!」

「楽しみ…」

「来週まで気長に待とうぜ」


(コラボ、できる事になってよかった )

ほっ、と息をはいて、この後も雑談をずっとしていた日常組であった。



side:クロノア


コラボできることになった。

楽しそう、ということでコラボしたいとは思っていたが、本当は、


「最近、話してないし、さみしかった…からコラボしたくて」

「「「おお~~」」」

「な、なに」

「え、らっだぁさんと付き合ってるんですか?クロノアさん」

「あ、えっと、付き合ってないよ…!!…だけど、褒めてもらいたいし」

「かわいっ」

「可愛い担当…僕だったのに」


いっぱい褒められたり、愛を伝えてくれたら嬉しいな。という気持ちだった。




side:らっだぁ


今日はコラボの日。

ディスコで集まって、撮影の準備をしていた。俺はトラゾーとぺいんととずっと雑談してたけど。


「準備できました!」

「ぺいんと、タイトルは今日は俺が言うからねっ」

「了解です(嬉しそ…)」


そうして、撮影を開始した。


「平和な褒め愛マインクラフトォォ↑」

「……w」

「はあい、クロノアでぁす」

「ぱいんとです! 」

「しにがみだす!」

「トラゾーです……」

「らっ、だぁ………でs」

(ノアさんテンションたっか、ぺいんとボケたししにーは素で噛んだしトラゾーどうした???)


「褒め愛マインクラフトって何ですか」

「しにがみくん???w」

「えーと、褒め愛マインクラフトは、」

「おーいコラボだよなぁこれェ??」

「らっだぁさんでーす」

「雑ですねww」


いつもの日常組の雰囲気にのまれ、緊張せずに話を進める。企画を説明し、サバイバルを始める。

画面には鉱石メーターと書かれたものが表示されている。


「まずは何をすればいいの?」

「石炭を10コ集めます!」


ピッケルを作り、洞窟に潜って石炭を獲得する。すると、ピピーッと笛の音。


「集まったの?」

「はい!では、集めたらっだぁさん!褒めてもらったり愛を伝えてほしい人を選んでください!」


(ぺいんと…でもいいけど、やっぱ)


「じゃ、ノアさん」

「あ、お、おれっ?」

「そっすよ」

「らっだぁさんは……いつも、落ち着く声で、その、かっこいいし、ゲーム上手だし、その、だいすきです………」

「お~~!ありがとねノアさん」

「ピュゥゥウ… 」

何か湯気の音聞こえないか??顔真っ赤なんだろうなぁノアさん

かわいい…

「顔真っ赤なんじゃない?ノアさん(笑)」

「いいから!次! 」

「かわいい」

「、!!!」

すると、ぺいんとやしにがみ、トラゾーの声が聞こえてきた。

「やっちゃったな」「無自覚なんですね」「あーあ」などなど、


「え、何?俺なんかやった?」

「あ、いえ!次は鉄10コです!」


何だろう、まぁ気にしないでいいか。

そうすると爆走してぺいんとが鉄を獲得し、しにがみを指名。


「愛してます♡♡」

「俺も愛してるよ」

「ッッ゛んぅっ……… 」

「照れてやんのしにがみさーん」

「うるさいっ゛!!」

その後はトラゾーがぺいんとを使命。


「マジで筋肉凄い。」

「なんかもっとないの?」

「…かっこいい」

「不服そうだな」


順調に進んでいき…


「し、指名!!らっだぁさん!」


ノアさんからの指名!との声が。思ったこと言えばいいんだよな。

深呼吸をして、息継ぎなしでこう言った。


「まず可愛い。自分で褒めて照れたりするとことかね。しかもかっこいいんだよ、あとは俺とプライベートのとき「らっだぁさん」って甘えてくんの。かわいすぎない?愛してるよ、ノアさん」

「ぉ、れも…あいしてます………」

「ひゅーひゅー 」

そして企画が終了し、俺とノアさん以外がいなくなり、そろそろ解散をしようとしたときノアさんが言った。

「最後の褒めてたの、お世辞ですか、?」

「?そんなわけないじゃん」

「そうですか、」

「……不安になっちゃった?」

「はい」


「ほんとかわいい。今度ぎゅーしてあげるからね」

「今してください」


(え、家の前から声…)


がちゃ、とドアを開ける。

さみしそうな顔をしている。


「ん、ぎゅ」

「ら、っだぁさん」

「……ノア」

「はい、」

「満たしてあげるよ、俺の可愛い彼女なわだから」


fin

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コメント

4

ユーザー

ゑゑゑ!?!?!?マジでぇ!?好き!!!

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