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《落ち着ける場所》
ここはTOKYOCITYにあるとある図書館。客は大体が常連であり、初見の人は滅多に来ない。そんな静かな図書館内に、今日はひとつの小さな足音が響いた。その足音の正体は、、
、、「皇 千ト」。そう、この図書館の常連の中には、あのナイトアウルの探偵、皇千トが含まれているのだ。千トは、1ヶ月に三回ほど、ここに来る。かなりの頻度で来ているわけではないが、中学の頃からここに来ているのだ。
「今日はどんな本があるかな、、」
自分の背より高い本棚を見上げて千トは言う。少し左右に視線を動かしたあと、その視線を真ん中らへんで止める。どうやら気になる本を見つけたようで、その本を丁寧にとると、近くの席に座って、早速読み始めた。ペラ、ペラ、、ページをめくる音が聞こえる。
A「俺はやってない!あいつが、、あいつが悪いんだ!!」
C「それはどうかしら。一方的に押し付けるのもよくないと思うけど?」
B「みんな、落ち着いて、、話を整理しよう。」
ペラ、、少しページをめくる手を止めて、ふと考えてみる。
(ここからは千ト目線)
昔から来ている図書館。ここには、中学くらいの時からお世話になっている。いつも謎解き系の本がおいてあって、お気に入りがたくさんあるんだ。今日は、右手君と左手君が出掛けてて、休みだから少しここに行くことにしたんだ。
、、、昔から、本は落ち着くものだった。僕は心を読めてしまう、、他人の本質がわかってしまう僕にとって、本の中のキャラクターは存在しないから見ていて楽なんだ。文章や絵だけの存在の心は読めないからね。
ここは「脳休め」にちょうど良い場所なんだ。
、、、昔は、ずっと本を読んでたから、クラスメイトに気づかれては笑われてたっけ、、。
モブ「陰キャらしいよねw一生読んでれば良いのにw」
モブ「心を読めるんでしょ?いつもあんなファンタジーものばっか見てるからじゃね?ww」
「っ、、」
最悪だ。昔の事を思い出すなんて。ようやく落ち着ける場所に来たのに、頭が痛く、、
、、、ダメだ。またくよくよ考えてしまう。やめよう。本に集中しなきゃ。大丈夫、
今の僕は孤独じゃないから。
~数時間後~
「、、ト」
「、、、ト、起きろ~」
「「千ト」」
「んえっ!?」
二人の声が重なって驚いてしまった。ああ、僕は寝てしまっていたのか。いきなりガバッと起きたから、まだ少し寝ぼけているけど、この落ち着く声の正体は分かる。
「右手君、左手君、、!」
「おー、ようやく起きたか。もう4時だぜ?」
「千ト、おはようございます。もう4時ですよ。」
「(;゚Д゚)ええっ!?僕めちゃくちゃ寝てたじゃん!」
どうやら、すごく長く寝ていたようだ。昼寝、、にしては遅すぎるかな。夕寝、、、?なんかそれはそれで変なような、、。とにかく、慌てて外を見ると、ここに来たときとは違う、橙色の空が広がっていた。ああ、、と僕は絶望の声を漏らした。
「、、やっちゃった、、」
「そんな絶望しなくても」
「そうだぜー?兄貴がパンケーキ作ってくれるってよ」
パンケーキ!!!?と僕はついとっさに反応してしまった。
「食べるッッ!!✨」
「ヒヒッ、すげえ食いつきっぷりじゃん」
「さくらんぼと桃が安くなっていたので、先程買いました。使いましょうか。」
「うんっ( =^ω^)!」
いつも通りの日常。なんでもない日。たまには、そんな日も良いじゃないか。
コメント
1件
第1話、めっちゃ良かったわ!千トの「心を読めてしまう」って設定がもう刺さりまくり。本に逃げてた過去も切なくて、でも右手君と左手君が迎えに来てくれる温かさが沁みた。パンケーキで「食べるッッ!!✨」って即反応するところ、かわいすぎるやろ!脳休めの図書館、俺も通いたいわ。続きが気になる🔥