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「ニュート…」
「…」
ベッドに背が沈んだニュートの顔はあまりにも赤く、今にも火が出てしまうのではないかと思わせるほどだ。
そして部屋には数十秒ほどの沈黙が続く。
目を合わせ何も発さないのは、互いの瞳に吸い込まれているからか
やはりこれ以上はいけないと躊躇っているからなのか
それは自分たちにもよくわからなかった。
静けさのあまり互いの高鳴っている鼓動が聞こえてしまいそうなところに、
テセウスの一言が沈黙を破る。
「…ニュート、お前はどうしたい?」
「え…?」
「はっきりと聞かせてくれ」
我慢できないと言わんばかりに自分と同じように息の上がったテセウスが、また一つ聞いてくる。
お互いを愛し合うために、こちらからも欲しがりたい、ニュートはそう思った。
「っ…さ…さい…最後…まで…」
その唇は、必死に自分の思いを伝えようと震えている。
テセウスはその今にも消えてしまいそうなほど小さな声の、一言一句を聞き逃さないように
ただひたすら口を閉ざし見つめている。
「…最後まで…シたい…」
予想していた答え…それでも欲しかった答えが返ってきた。
「良い子だ…♡」
極度の緊張から解かれたその唇に、テセウスは愛しさのあまりキスを一つ落とした。
「じゃあニュート、足を開いて…」
「…うん…」
絶頂を迎えて数分経ったはずの中は
次にくるであろう未知の快感に、恐怖を感じている心とは関係なく
またズキズキと疼きを引き起こす。
「…いいか?」
ソレが入り口に当たった瞬間、身体が過剰に反応してしまい
全身がビクッと跳ねる。
明らかな異常に気づいたテセウスは、当てていたソレを一度離し、優しい声で宥める。
「ニュート、リラックスだ…大丈夫だから…」
「ま…待たないで…!」
そう言いかけた瞬間、ニュートの大きな声でかき消された。
「…え?」
「もう続けて…僕は大丈夫だから…」
未だその声は震えている。
だが中断を許さないのは、深呼吸などしてもこの壁を乗り越えない以上
そんなことをしても無駄だと自分でわかっていたからだ。
「本当に?」
おそらく、否
きっとこれが最後の確認だ。
しかしニュートの中では答えなど一つしかない。
「本当だよ…」
「…わかった」
またソレが当てがわれる。
「っ…」
やはり息が詰まってしまうが、もう止めないでと言うように
テセウスを見つめる。
「…痛くはしない」
そして軽く押し入れられる感覚を感じた。
「っ…く…ふぅっ…!」
つい息が詰まってしまいそうになるが、どうにか力を抜こうと吸っては吐くを繰り返す。
するとぐぷっ…と入り口が広げられた。
「っ…あぁ…ッ!?」
つい衝撃で止まってしまった呼吸を、なんとか再び繰り返そうとする。
「あっ…ニュート…!いい感じだ…このままゆっくりいくからな…」
「ぁ…ッ…うん…っ」
更に進めようとテセウスが軽く腰を突き出した瞬間…
ずぷんっ
「〜〜〜〜〜ッ!?♡」
それはほんの一瞬だった
互いが状況を掴めていなかったが、ニュートの声にならない声を聞いて
テセウスはその異常を理解する。
「!すまないニュート!驚いた…こんなにスムーズにいくなんて…大丈夫か?」
その目から、つぅー…と静かに涙が溢れた。
「どうした!痛かったか…!?」
涙が一筋溢れた目が、ゆっくりと瞬きをすると
散々止めていた呼吸もリラックスできる状態になったのか、腹がへこんでいく。
「…はぁ…やっと…やっとセックスできた…テセウスと…ずっとシたかった…♡」
「!」
その瞬間、恋人への感情が限界を迎え爆発してしまった。
「…すまないニュート…もう限界だっ…」
そう言うとテセウスはニュートの断りを入れることなく前後に動かし始めた。
「っあ…!?♡」
突然の刺激にニュートは声を漏らす。
念入りな愛撫のおかげで、軽くピストンをしただけでぐちゅぐちゅと卑猥な音が二人の間で響く。
「やっ♡テセ…ウスっ…んあっ♡待って…っ♡」
初めての感覚が間髪容れず自身の身体に襲いかかってくるのだから
当然ニュートはそれを止めようとする。
「それはできない…」
しかし無駄であった。
「やっ…♡やだぁっ…♡怖いっ…もっ…とっ、ん♡ゆ、ゆっくりぃ…っ♡」
またテセウスにそう催促するも
その声にはすでに十分艶が出ている。
それに加えて耳まで赤く染めて眉を顰めながら訴えかけるので、今のニュートの抵抗はテセウスにとっては余計に興奮させる行為でしかなかった。
「ん…怖い?大丈夫だ…すぐに気持ち良くさせてやるからな…っ」
ごりゅっ、腹が抉られた
そう比喩できる衝撃がきた。